カナダ:先住民族ウェトスウェッテンの人びとに対する告訴取り下げを

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2023年11月 7日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:カナダ
トピック:先住民族/少数民族

天然ガスパイプライン建設への抗議活動により先住民族ウェトスウェッテンの土地保護活動家とその支援者が侮辱罪に問われており、その裁判が始まる。アムネスティはブリティッシュコロンビア州政府に対し、すべての告訴を直ちに取り下げるよう求めている。

自分たちの土地を守るために平和的に活動している先住民族の人たちは、自分たちの権利を行使しているだけであり、罪に問われるべきではない。アムネスティは、ブリティッシュコロンビア州の検事総長に対し、ウェトスウェッテンの土地保護活動家とその支援者に対する侮辱罪の容疑を取り下げるよう求めている。

ウェトスウェッテンの同意を得ない中でのコースタル・ガスリンク・パイプラインの建設許可は、先住民族の権利の無視でしかない。ウェトスウェッテンの人びとには、先祖伝来の土地の経済的発展を決める権利があり、その権利は、先住民族の権利に関する国際連合宣言などの国際人権条約に明記されている。

アムネスティは12月11日、ウェトスウェッテンがパイプライン建設に反対する中で、当局から脅迫、監視、刑事処分などを受けてきた事実を詳述する調査報告書を公表する予定だ。

背景情報

ウェトスウェッテンの人びとは、沿岸ガスリンクパイプラインの建設に同意していない。彼らとその支援者は、先祖伝来の土地と水路を守るためにパイプラインの建設に反対してきた。コースタル・ガスリンク社は建設を阻止する行為に対し、裁判所から禁止命令を得た。

2021年11月、禁止命令執行中に、王立カナダ騎馬警察は数十人の土地保護活動家を逮捕した。逮捕された活動家は、差し止め命令に従わなかったとして侮辱罪に問われている。何人かの裁判は、この10月30日に予定されている。

アムネスティは、昨年から今年にかけて、パイプライン企業との間の文書や会合でのやり取りの中で、今回の事案に関わる懸念を表明し、多岐にわたる回答を得たが、個々の申し立てに答えるものはなかった。

アムネスティ国際ニュース
2023年10月26日

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