ロシア連邦:抗議する兵士の妻と報道記者への圧力

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2024年2月15日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ロシア連邦
トピック:表現の自由

ウクライナでの戦闘に派兵するロシアの「部分動員」開始から500日目の2月3日、モスクワでデモがあり、記者や活動家が拘束された。

ウクライナの前線から夫の帰還を訴える女性たちは、集会を禁止され、抗議活動を取材していた記者は拘束された。情報の制限や事実の隠蔽、メディアの自由と集会の自由の権利の抑圧は当局の常套手段だ。

当局はすべての抗議デモや反対意見の報道を完全に封殺できてはいない。しかし。拘束した人たちに対し、弁護人との接触を認めず、電話や報道機材を押収し、「外国エージェント」と決めつけた記者に対しては訴追の脅しをかけるなど、当局の狙いは、あらゆる反対意見を抑え込むことにある。当局は直ちに市民の集会と表現の自由の権利を尊重し、報道関係者の恣意的な逮捕や抗議デモの取材妨害をやめなければならない。

背景情報

モスクワで2月3日、約30人が逮捕されたと伝えたれているが、そのほとんどが男性記者で「プレス」と書かれたベストを着用していた。

記者たちは、ウクライナとの紛争に動員された兵士の妻たちが運営する団体「ザ・ウェイ・ホーム」が主催する「動員500日抗議集会」を取材していた。

情報源に関わる尋問を受け、「過激主義で告発する」との脅しを受けながら釈明書への署名を強要された記者もいた。

1人を除いて釈放されたが、一連の拘束は記者の集会の取材と報道の権利を著しく損ねるものだ。

アムネスティ国際ニュース
2024年2月5日

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