ロシア連邦:政権批判の急先鋒 アレクセイ・ナワリヌイさんが獄中で死亡

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2024年2月19日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ロシア連邦
トピック:表現の自由

37カ月もの間不当に投獄されていたアレクセイ・ナワリヌイさんが、獄中で亡くなった。政権を批判し、汚職を追及してきたナワリヌイさんは、2020年に毒殺されそうになった後、逮捕されて実刑判決を受け、ロシアで最も辺境の地にある過酷な刑務所に収監されていた。刑務所では酷い扱いを受けた。ナワリヌイさんの投獄は抑圧的な政府に反対を表明したというだけの、政治的な理由だった。

ナワリヌイさんは自分自身と支持者のために政治的自由を要求し、汚職を暴き、プーチン大統領に立ち向かってきた。その死は、ロシア政府の抑圧的な支配のもとでの現状を、悲劇的な形で告発している。ナワリヌイさんは批判的な声を上げ、表現の自由を守ろうとしたために究極の代償を払ったのだ。

刑務所では適切な医療を受けられず、独房に長期間監禁され、消息不明になったこともある。しかしロシア当局は、彼の人権侵害の申し立てについて、適切な調査と情報開示を拒否した。

彼の死に関する真実と責任の追及において、私たちが自由に使える手段はほとんどない。だからこそ、国際社会が具体的な行動を起こすことが極めて重要である。国連はナワリヌイさんの死に関して特別手続きを用いるべきだ。

背景情報

2月16日、ロシア連邦刑務所サービス(FSIN)は、ナワリヌイさんが刑務所の中庭を歩いた後に体調を崩し、その直後に意識を失ったと説明した。FSINによれば、刑務所の医療従事者が直ちに手当を行い、救急隊員も到着し、あらゆる蘇生措置を施したが、助からなかったという。FSINの声明は、死因は現在特定中であると締めくくられている。

国連の「潜在的な不法な死の調査に関するミネソタ議定書」に従い、国家はすべての拘束中の死亡事案で、その状況と原因について、迅速、公平かつ効果的な調査を行う義務がある。また、公平な立場での法医学専門家による独立した検死を行い、国際的な監視団やナワリヌイさんの家族に対する情報開示など透明性を確保しなければならない。

アムネスティ国際ニュース
2024年2月16日

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