ウクライナ:ロシアの全面侵攻から4年 正義のために国際社会は断固行動を

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2026年3月 4日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウクライナ
トピック:地域紛争

ロシアのウクライナ侵攻から4年が経った。

全面的な侵略のもと、ウクライナの人びとはこの1年をさらに耐え忍んできた。人道的影響の深刻さという点ではこれまでで最も壊滅的であり、民間人の犠牲者数においても、2022年以降で最悪となっている。一方、国際刑事裁判所によって起訴されたロシアのウラジーミル・プーチン大統領や政府高官らは、いまなお国際司法から逃れ続けている。

侵略が進行中であるにもかかわらず、ロシアの国際法上の犯罪に反対し、犠牲者を支援するという国際社会の決意は、ますます揺らいでいる。とりわけ、ドナルド・トランプ大統領の政権発足以降、その傾向は顕著だ。強大な立場にある主体が国際法を平然と軽視し、ルールに基づく国際秩序を踏みにじっている中、正義と人権への取り組みは弱体化している。

その兆候は、ロシアによる重大な国際法違反に対する責任を矮小化する言説や、戦闘終結のためであれば侵略やその他の犯罪に対する不処罰も容認し得るとほのめかす提案に見て取れる。また、国際刑事裁判所に対するやりたい放題の攻撃、さらには一部の国がウクライナの一部地域は帰還が可能だと示唆するなど、ウクライナ難民への支援を制限する最近の動きにも、同様の姿勢が表れている。

不正義は是正されるべきであり、常態化されてはならない。不処罰を許してはならず、和平提案に組み込むなどありえない。

ウクライナの民間人は今もなお、日常的に無差別攻撃にさらされ続けている。生存に不可欠な重要インフラは容赦なく破壊され、何百万人もの命が危険にさらされている。ロシア軍は捕虜に対する拷問を続け、占領地域では民間人を恐怖に陥れ、強制的に移送し、教師を強制労働に従事させ、子どもたちに一方的な思想教育を与え、彼らのアイデンティティを奪っている。その一方で、ロシアは「和平交渉」の一環として、より多くのウクライナ領土の支配を要求している。

12年前にクリミアを占領し違法に併合して以来、占領地域内外を問わず、ロシアがウクライナの人びとに壊滅的な被害と計り知れない苦しみをもたらしてきたという事実を、世界は忘れてはならない。数百万人が避難を余儀なくされ、無数の家族が住まいを失い、あまりにも多くの命が奪われてきた。国際法上の犯罪であるロシアの侵略は、ウクライナの人びとの勇気と忍耐力だけでなく、人権を守り、正義を実現するという国際社会の決意そのものをも試している。

ウクライナに対し、戦争関連の犯罪の責任追及において妥協するよう圧力をかけたり、領土に関するロシアの要求を受け入るよう詰め寄ることは、道義的に忌まわしいだけでなく、明確に違法である。国際法上の犯罪が処罰されないなどあってはならず、そのような犯罪に時効は存在しない。

今、まさに、人類にとって極めて重大な局面である。国際社会の決意が揺らぐことがあってはならない。この戦争が過去12年間にわたり、そして今もなお、ウクライナという国、そこで暮らす人びと、その土地、そして未来に壊滅的な影響を与え続けていることに対し、ウクライナの人びとが真実、正義、そして賠償を手にすることが、何よりも重要である。

アムネスティ国際ニュース
2026年2月24日

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