ウクライナ:最高裁判所 同性カップルを家族と認める

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2026年3月13日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウクライナ
トピック:性的指向と性自認

ウクライナの最高裁判所が、同性カップルを事実上の家族と認めた下級審の判決を支持した。最高裁がこの判決を覆さなかったことは、同性カップルが家族として認められる権利を有するという下級審の重要な判断を再確認するものだ。

この裁判は、イスラエルに派遣されたウクライナの外交官とそのパートナーである市民社会活動家に関するものだ。2024年6月、外交官が赴任先に移動する際、パートナーを家族の一員として同行させようとしたが、ウクライナ外務省はこれを拒否した。ウクライナの法律が結婚を「男女間の結合」と定義しているためだ。

拒否されたことを受け、カップルは裁判所に提訴した。2025年6月、キエフ市デスニャンスキー地区裁判所は、男性2人が一つの家族として生活しているという事実を認定した。その後、市民運動団体「Vsi Razom!」がこの判決の取り消しを求めて最高裁判所に上告した。

しかし最高裁は、当該団体は本件の当事者ではなく、また今回の判断によって権利や義務が直接影響を受ける立場にもないため、争う資格がないと判断し、上告を退けた。その結果、下級審の判断がそのまま維持されることとなった。

これは重要な判例だ。裁判所は、第三者組織が「公衆道徳」といったあいまいで荒唐無稽な主張を盾に、裁判を通じて個人の私生活に干渉したり、LGBTIの人びとを保護する決定を覆そうとしたりすることは許されないことを明確に示した。

この判決はまた、裁判所は個人の私生活および家族生活に関する権利を守り、差別的な見解を法制度を通じて押し付けようとする者によって権利が損なわれることのないよう保証しなければならない、という重要な原則を強固にする。

今回の決定はウクライナにおける同性パートナーシップの法的承認を導入するものではないが、家族関係の現実を認めるものであり、LGBTIの人びとの権利保護を強化する上で重要な一歩となる。

アムネスティ国際ニュース
2026年3月11日

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