English

  1. ホーム
  2. あなたにできること
  3. 緊急行動(Urgent Action)
  4. イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ: イスラエル:サーカス・パフォーマーの拘禁554日

イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ:
イスラエル:サーカス・パフォーマーの拘禁554日

最新情報:
2017年6月23日 (更新情報)
更新履歴:
2016年12月16日 (更新情報)
2016年12月 8日 (更新情報)
2016年12月 8日 (更新情報)
2016年4月 8日 (更新情報)
2016年3月 6日 (更新情報)
2016年1月19日
国名:
イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
対象者:
ムハンマド・ファイサル・アブ・サハ(男性)
期限:
2017年7月31日
配信日:
2017年6月23日
UA No:
012/2016

6月12日、被占領ヨルダン川西岸地区のラマッラー近郊にあるオフェール軍事法廷は、ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさん(25才)に対する行政拘禁命令を3カ月間、更新した。パレスチナ人のサーカス・パフォーマーで教師であるサハさんは、2015年12月14日から起訴も裁判もないまま拘禁されてきた。

サハさんの弁護士で、パレスチナ人の囚人の権利擁護のNGOアッダミールで活動するマムード・ハッサンさんが、行政拘禁命令の更新に異議申し立てをしたことを受け、高等裁判所が5月10日、命令の更新は3カ月間の追加1回に限定すべきという裁定を下した。そして直近の行政拘禁命令が6月11日に失効した翌日、3カ月間の拘禁命令が出された。

サハさんは、その法廷には出廷していなかった。アムネスティは、自由と公正な裁判を受ける権利を侵害する行政拘禁に反対する。行政拘禁では、起訴や裁判も受けず、起訴内容も知らされず、弁護人に証拠内容の検討と弁護の準備をする機会もないまま無期限に拘禁されかねない。また、被拘禁者は、拘禁理由や釈放時期を知らされないため、行政拘禁は、残酷かつ非人道的で品位をおとしめる処遇に相当する可能性がある。

サハさんが収監されてきたケツィオット刑務所は、イスラエル国内にある。これは、被占領地の被拘禁者は、同領域内で拘禁されなければならないとするジュネーブ第4条約に大きく違反する。被占領西岸地区で暮らす家族が、サハさんに面会する場合は、イスラエル当局に許可を申請しなければならず、その手続きが煩わしかった。2016年10月から12月までは、治安上の理由で許可申請のほとんどが却下された。

もっと読む

追加情報 

ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんは2015年12月14日、被占領西岸地区でイスラエル軍兵士によって拘禁された。ラマッラー近郊の町、ビルゼイトへの通勤途中、彼がナブルス近郊のザータラの軍検問所を通過した際のことだった。彼は近くのハワラ軍事拘置所に連行された。その後、両親は、赤十字国際委員会(ICRC)から、息子がイスラエル北部のメギッド刑務所に移送されたことを知らされた。イスラエル軍は2015年12月25日、彼に6カ月間の行政拘禁命令を下した。翌年1月5日、その命令は、ラマッラー近郊の西岸地区のオフェール軍判事により審理、支持された。2016年3月21日、軍判事は6カ月間の行政拘禁命令に対する異議申し立てを聴聞したが、同年3月31日に棄却した。審理の間、軍の検察はムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんがパレスチナ解放人民戦線(PFLP。武装部門を有する左翼政党でイスラエルによって禁止されている)と共に非合法活動を行なったとして、彼が治安上の脅威であるとの主張を繰り返した。しかし、非合法活動の具体的な内容には触れなかった。ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんはその罪状を否認したが、弁護団は、必要な情報を入手できないため、拘禁への異議申し立てができない。2016年3月中旬、彼はイスラエル南部のケツィオット刑務所に移送された。

ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんは、2007年にパレスチナ・サーカス学校(生徒数300名あまり)で学び始め、2011年に演技者の一人となった。彼はまた子どもたちにサーカス演技を教えたり、30名いる学習障がいの児に教えるのが仕事だ。欧州委員会ほか、さまざまな団体から資金援助を受けているパレスチナ・サーカス学校は、サハさんの拘禁について次のように説明している。「ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんが治安上の脅威だという主張にはまったく根拠がない。彼の唯一の罪は、『子どもたちを幸せにすること』であり、その人生はサーカスに捧げられている」と。学校の使命は、パレスチナの青少年にサーカス芸術の指導を通して、パレスチナ人の社会的、創造的、肉体的潜在能力を育み、彼らが社会における建設的参加者となるよう指導することにある。

サハさんは、行政拘禁に抗議して、4月17日から5月27日にかけての40日間のハンストに参加していた。イスラエルの違法な政策への抗議行動であるハンストには、およそ1,500名のパレスチナ人の囚人や被拘禁者が参加した。ハンストに参加した人びとの要求には、家族との面会を制限するイスラエルの措置の撤廃、行政拘禁と独房拘禁の撤廃もあった。囚人を代表する委員会がイスラムの聖月のラマダンの間、イスラエルの監獄局と要請について交渉するため、ハンストは5月27日に中止となった。ラマダンは6月24日に終わることになっている。サハさんの母親ラジャーさんもまた、息子と他のパレスチナ人のハンスト参加者に連帯してハンストに加わった。

東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区とガザのイスラエルによる軍事占領が1967年に始まって以来、イスラエル当局は良心の囚人を含む数万人のパレスチナ人を恣意的に拘禁し、起訴や裁判もないまま無期限に行政拘禁してきた。行政拘禁は、表向きは治安に著しくかつ差し迫った危険をもたらす人びとを拘禁するための例外的措置として導入されたものだが、犯罪容疑者を逮捕、起訴、訴追したりする刑事司法制度の代替手段として、あるいはまったく罪のない人びとの拘禁に利用されてきた。この命令は無制限に更新可能で、行政拘禁されているパレスチナ人の中には、権利を平和的に行使しただけで拘禁された良心の囚人がいると考える。

高等裁判所を含むイスラエルの裁判所は、長年、本人も弁護士も知らない証拠を理由に行政拘禁されている数千人のパレスチナ人に対して、実効性ある法的手段を提供してこなかった。行政拘禁が被拘禁者の公平な裁判を受ける権利を侵害し、恣意的な拘禁となる事実があるにもかかわらず、アムネスティが知る限りでは、高等裁判所が行政拘禁命令を無効としたのは一例(1990年)あるだけだ。イスラエルの人権組織ハモウクドによると、今年6月1日時点で行政拘禁されている人は、477人いた。

アクションしてください。

英語で以下の主旨のアピール文を作り、ファックス、eメール、航空書簡(全世界90円)などで、当局に送ってください。同じ内容のアピール文が後に続きます。それをご利用いただいても結構です。

  • 明白な罪状で起訴し、公正かつ迅速に裁くのでなければ、ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんと行政拘禁されている他の人びとすべてを釈放する。
  • ジュネーブ第4条約の下でのイスラエルの義務に沿って、ムハンマド・ファイサル・アブ・サハさんを被占領西岸地区の拘置施設に移送する。
  • 行政拘禁を停止する。

宛先
Military Judge Advocate Generalイスラエル軍法務総監
Brigadier General Sharon Afek
Hakirya, Tel Aviv, Israel
Fax:+972 3 569 4526
Email:Mag@idf.gov.il
書き出し: Dear Judge Advocate General

Commander of the IDF – West Bank
Major-General Roni Numa
GOC Central Command
Military Post 01149, Battalion 877
Israel Defense Forces, Israel
Fax:+972 2 530 5741, +972 2 530 5724
書き出し: Dear Major-General Roni Numa

コピーの宛先
Minister of Defence(国防相)
Avigdor Liberman
Ministry of Defence
37 Kaplan Street. Hakirya
Tel Aviv 61909, Israel
Fax: +972 3 691 6940
Email:minister@mod.gov.il
Twitter handle:@AvigdorLiberman

イスラエル国大使館
〒102-0084 東京都千代田区二番町3
電話:03-3264-0911
特命全権大使:ルート・カハノフ 閣下
Her Excellency Ms. Ruth KAHANOFF

アピール例文

Military Judge Advocate General
Brigadier General Sharon Afek
Hakirya, Tel Aviv, Israel
↑ここに宛先を記入

Dear Judge Advocate General,
↑ここに書き出しを記入

I am writing ask you to release Mohammad Faisal Abu Sakha and all other administrative detainees or charge them with a recognizable criminal offence and try them fairly and promptly.

I also urge you to transfer Mohammad Faisal Abu Sakha to a detention facility in the occupied West Bank, in line with Israel’s obligations under the Fourth Geneva Convention.

Lastly I request you to end the practice of administrative detention.

Thank you very much for your attention.

Sincerely yours,

↑ここにあなたの名前とアドレスを記入

このページをご覧になった方へのお勧め

前へ

次へ