- 最新情報:
- 2018年3月30日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年2月19日
- 国名:
- 朝鮮民主主義人民共和国
- 対象者:
- ク・ジョンファ(女性)を含む10人(男女)
- 期限:
- 2018年4月30日
- 配信日:
- 2018年2月19日
- UA No:
- 253/2017
中国から強制送還されたク・ジョンファ さん(24才)に対する刑の言い渡しが、3月にある予定だ。有罪なら政治囚収容所での終身刑を受け、4才の息子とともに収容所に送られ、虐待や拷問を受けたり、強制労働を科されるおそれがある。
ク・ジョンファさんと息子を含む10人は昨年12月初旬、逃れた中国から強制送還され、中国との国境にある新義州市で当局に拘束された。その後、それぞれの出身地に移送され、取り調べを受けた。ク・ジョンファさんは息子とともに、会寧市の拘禁施設に移された。その後、息子は、施設では面倒が見きれないとして、自宅に送られた。
ク・ジョンファさんの母親は、当局から「不法出国は反逆罪になる」と言われた。反逆罪を扱う国家保衛省は、政治囚収容所も管理している。同省は、金正恩労働党委員長の直下にあると言われている。
不当性が際立つ裁判の末、政治囚収容所に送られれば、息子も「連帯責任」で政治囚収容所送りになるおそれがある。
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追加情報
国連の北朝鮮人権調査委員会は、2014年2月に公表した報告書で、北朝鮮で組織的にはびこる人権侵害の実態を明らかにした。政治的、宗教的迫害から逃れるため、あるいは食料や仕事を得るため、やむなく国境を越えた人や家族も多数いた。
中国は、逃れてきた人たちを難民ではなく不法経済移民とみなし、拘束後は北朝鮮に強制送還してきた。ヒューマン・ライツ・ウォッチの情報も含めると、中国は昨年7月以降、北朝鮮難民51人を拘束し、被拘束者102人のうち、今回の10人を含む47人を強制送還した。実際の数は、これらを上回る可能性がある。
強制送還者らが送られる政治囚収容所(5カ所)には、8〜12万人の市民が収容されていると言われる。彼らは、強制労働を科され、食事の剥奪などさまざまな虐待や拷問を受ける。被収容者の多くは、犯罪とは無縁で、「国家の脅威」とされた人の親族だというだけで「連帯責任」を負わされて、収容所に送られている。
北朝鮮は、政治囚収容所の存在を否定している。しかし、その存在は、元被収容者たちの証言や収容所を示す衛星写真が明らかにしている。
- 最新情報:
- 2018年3月30日 (stop情報)
- 更新履歴:
- 2018年2月19日
- 国名:
- 朝鮮民主主義人民共和国
- 対象者:
- ク・ジョンファ(女性)を含む10人(男女)
- 期限:
- 2018年4月30日
- 配信日:
- 2018年3月30日
- UA No:
- 253/2017
不法出国をしたとして昨年12月3日以来、北朝鮮で拘束されていたク・ジョンファさん(24才)は、息子(4才)とともに政治囚収容所に送られるおそれがなくなった。
彼女の夫が得た信頼できる情報によると、ク・ジョンファさんが政治囚収容所に送られる恐れはさしあたりなくなった。当初は、3月に不公正な裁判で、終身の政治囚収容所生活を命じられるのではないかと懸念されていた。
ク・ジョンファさんと息子は、他8人の北朝鮮人と共に昨年11月に国境を越え、11月4日に中国で拘束された。その後北朝鮮に強制送還され、2週間拘束されたのち、出身地である会寧市の拘禁施設に移送された。
ク・ジョンファさんの息子は20日後に解放され、今は祖母とともに住んでいる。アムネスティは、ともに拘束された8人についての情報は得ていない。
アムネスティは、現在韓国に住んでいるク・ジョンファさんの夫と連絡を取ってきたが、夫の希望で妻のその後の状況の公表となった。夫はアムネスティに対し、妻や息子のために行動を起こしてくれたことが功を奏したとして、感謝の言葉を送ってきた。
これで本件のアクションは終わります。このUAに参加していただいたみなさまに感謝いたします。ありがとうございました。