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朝鮮民主主義人民共和国:国連決議は人道の罪を終わらせる第一歩

2014年4月 1日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:朝鮮民主主義人民共和国
トピック:国際人権法

北朝鮮では子どもを含む何十万という人が政治囚収容所などの拘禁施設に収容されている。(C)KIM JAE-HWAN/AFP/Getty Images
北朝鮮では子どもを含む何十万という人が政治囚収容所などの拘禁施設に収容されている。(C)KIM JAE-HWAN/AFP/Getty Images

今回の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への国連決議は、北朝鮮に対して、人道に対する罪を犯した者は公正な裁きを受けなければならないと、明確なメッセージを送った。

国連人権理事会は3月28日、北朝鮮で長年行われている人道に対する罪など組織的かつ広範囲な人権侵害を強く非難する決議案 を採択した。決議は、日本を含む外国人の拉致や政治囚収容所における人権問題を含め、世界最悪とされる人権侵害の解決に向けた国際社会の決意を表すものとなった。

これは強力な決議であり、北朝鮮当局に伝えられたメッセージはこの上なく明快である。人道に対する罪は到底容認できるものではなく、責任者は公正な裁きを受けなければならない。

国際社会はこの勢いに乗り、想像を絶する犯罪に終止符を打つよう、北朝鮮により強い圧力をかける必要がある。国連安保理は、朝鮮半島の平和と安全を検討する上で、人権問題を中心に据えるべきである。

この決議は圧倒的多数で可決された。しかし中国など6カ国が反対票を投じ、11カ国が棄権した。残念ながら、未だに数カ国がこの上なく恐ろしい犯罪を見て見ぬ振りをしている。

こうした国々、特に中国は、国際的な取り組みを妨害するのではなく、その影響力を行使し、北朝鮮の人びとが受けてきた自国政府による耐えがたい苦痛が終わるよう力を尽くすべきである。

決議案の採択は、2月17日に国連の調査委員会(COI)が発表した北朝鮮の人権状況に関する最終報告書を受けて行われた。報告は、背筋が凍るような人道に対する罪が過去も今も行われていることを明らかにし、その人権侵害の規模と程度は現代において前代未聞である、と述べている。

 

背景情報

北朝鮮では、子どもを含む何十万もの人びとが政治囚収容所などの拘禁施設に収容されている。多くの人は何ら罪を犯しておらず、政治囚の家族というだけで、「連座制」という集団的処罰により収容されている。

1990年以降、推定でほぼ百万人の北朝鮮の人が餓死している。同国の飢饉と食糧危機の実態は、政治的統制のために確認することができない。北朝鮮の人も国際人権機関の職員も移動が制限され、表現の自由、情報の自由、平和的な集会と結社の自由に対する権利はほとんど認められていない。

また1950年以降、北朝鮮は国家政策として大規模かつ組織的に他国の人びとを拉致し、本国へ 返すことを拒否し続けている。COIは、日本から少なくとも100人が、世界から計20万以上の人びとが、拉致されていると報告している。

アムネスティ国際ニュース
2014年3月28日

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