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ブルンジ:帰国を迫られる数千人の難民 拷問や殺害の危機に

2017年9月30日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ブルンジ
トピック:難民と移民

ブルンジの近隣国、タンザニアとウガンダの2カ国が、これまでブルンジ出身の庇護希望者全員に与えていた難民資格の自動付与を、それぞれ今年1月と6月に、やめている。ブルンジ政府は難民に対し帰国を促しているが、帰国すれば、強かんや拷問など暴力を受けるおそれがあり、命すら奪われかねない。

ブルンジ政府は難民に帰国するよう、圧力をかけてきた。7月、ピエール・ンクルンジザ大統領がタンザニアを訪問した際には、24万人以上いる自国の難民に帰国を呼びかけた。難民を受け入れているタンザニアのジョン・マグフリ大統領も、その呼びかけに賛同すると表明した。

ブルンジ政府は難民に「何の心配もいらない」と言うが、弾圧と治安懸念が続く中、国を逃れる人は後を絶たない。

ブルンジでは2015年4月、大統領が憲法違反といえる3期目の出馬を宣言してから、3選をよしとしない人びとを当局が徹底弾圧するなど、国内は大混乱に陥った。それ以降、社会的混乱に歯止めがかからない状況が続いてきた。

治安部隊と与党の民主防衛国民会議・民主防衛勢力(CNDD-FDD)に、インボネラクレという青年組織がある。急速に先鋭化し、反政府的とみなせば攻撃を加えるなどの暴力行為を繰り返している。

アムネスティの調査員は、昨年6月にタンザニアに、今年7月にはウガンダに入り、計129人のブルンジ難民から聞き取りをした。

大部分の人が、インボネラクレ、警察、情報機関、軍隊などによる弾圧と暴行、性暴力、強奪、殺人などの危険から逃れるために出国したと語った。

野党党員であるとか、野党に関わりがあったり、与党側に入ることを拒んだりすると、拘束されたりするおそれがあるという。出国しようとするだけでも、反政府的だとみなされるということだった。

聞き取りした1人は、CNDD-FDDでなければ、敵と見なされると話した。16人が、拘束中に拷問などの虐待を受けたそうだ。1人は、今年5月、ブルンジ北部のキルンド県で1週間拘禁された。自分を含む4人が、小さな部屋に押し込められ、棍棒で繰り返し殴打され、隣のトイレで食事をさせられた。

1人の女性は、子どもたちの目前で、インボネラクレのメンバー2人から強かんされた。「ただただ、国を逃れたかった」。

多くの難民は、暴力行為を見たり、受けたりしたときのトラウマを抱えているとも語った。このように追い詰められ、逃げ場を失った難民を、近隣諸国が見捨てるようなことがあってはならない。

タンザニアとウガンダは、今後も国際法に従って、ブルンジ難民に安全な避難先を提供することが、不可欠である。

一方で、国際社会は、深刻な財源不足にある国連のブルンジ難民プログラムへの拠出をためらってはならない。

ブルンジ調査委員会の任務を継続するか否か、国連人権理事会がその決定を下す時期が迫っている。理事会は、今月初めの報告で、ブルンジで人道に対する犯罪行為があったことを示す確固とした証拠があることを明らかにした。アムネスティは、人権理事会に対し、調査委員会の任務を継続するよう、求めている。

背景

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ブルンジ国内の混乱が始まった2015年4月以降、40万人以上が国外に逃れた。彼らを受け入れたのは、主にタンザニア、ウガンダ、ルワンダ、コンゴ民主共和国などだ。UNHCRのブルンジ難民プログラムへの拠出金は、年間目標のわずか6%しか集まっていない。

ブルンジ国内でも、人口のおよそ2%にあたる、20万人以上の人びとが、避難生活を送っている。

アムネスティ国際ニュース
2017年9月29日

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