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女性の権利 - さまざまな暴力

家庭内の暴力

経済、文化、宗教、人種の違いに関係なく、ほとんどの国ぐにで多くの女性が家庭内暴力にさらされています。夫や親族の男性に蹴られたり殴られたり、性的な虐待を受けたり、さらには殺害されてしまうこともあります。ロシア連邦では1年間で約1万4000人の女性が夫/恋人または男性親族によって殺されたと報告されています(Fifth Periodic Report of the Russian Federation, UN Doc CEDAW/c/USR/5 1999)。またベラルーシでは、2005年に3000人の女性が家庭内暴力の被害者として届け出ていますが、実際の被害者の数はもっと多いと考えられています。

その一方で、女性のためのシェルター(避難施設)などが十分に用意されていないため、どんな暴力を受けても女性が救済や安全を得る場所がないという問題があります。

紛争と女性

現在、各地で起きている紛争の中で、女性は「戦争の武器」としての性暴力の危険にさらされています。アムネスティによる1999~2000年の調査では、調査したすべての武力紛争において、強かんを含む女性への性暴力があったことが明らかになっています。そしてこうした性暴力の多くは、政治勢力あるいは軍の上層レベルによって命令されたり、黙認されたりしています。

強いられる沈黙

暴力の被害者たちは、身体に受けた傷以上の苦しみを背負ってしまいます。精神的な苦痛と、さらにあるかもしれない暴力への恐怖は、女性の尊厳を奪い、虐待者に対して自らを守ろうとする力を抑え込みます。暴力があることが周囲に気づかれないまま、精神的な苦痛は増し、助けを求めることすら困難になるのです。こうした結果、アルコールや麻薬に依存したり、うつ病その他の精神的障害になったり、自殺するケースも稀ではありません。

第二次大戦中に日本軍は、中国、韓国、東南アジアなどの占領地から10?20万人の女性を集め、「従軍慰安婦」という性奴隷にしました。半世紀を過ぎた現在もトラウマを抱え苦しみ続けている女性は多く、1990年代になってようやく、被害回復と正義を求めて沈黙を破ったのです。

気づかれない暴力

しかし、女性への差別が法によって認められている国があります。法的には平等に見えても、政府機関、警察、検察が差別を行なっていることがあります。多くの国で、警察や司法の意識が低いうえに女性に対する偏見があるため、警察や検察が被害を訴えた女性を信じて動き出すことに消極的です。女性の振る舞いが誘惑・挑発的だったと決めつけられる場合も多いのです。

さらに、多くの女性が経済・社会的に男性と同じ権利を持っていないため、司法制度を利用すること自体が難しいといえます。

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