- 2005年6月20日
- 国・地域:米国
- トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
グアンタナモ湾の収容施設を将来どうするか、という問題につき、米国政権は今週、いくつもの異なった方向性を示した。アムネスティ・インターナショナルは、中でも、グアンタナモ収容施設を拡張するという発表は、誤った判断であり、拷問や虐待、宗教冒涜、恣意的拘禁といった収容施設について広がっている懸念を増幅させるものである、と語った。
ブッシュ大統領は、グアンタナモを閉鎖し、米国が世界中に持っている秘密拘禁施設のネットワークについて、その状況を公開するべきである。拘禁や尋問に関する米国の政策や実務について、拷問や虐待の件も含め、独立した調査を行なえば、米国政権が隠すべきものは何もない、ということの証明にもなるだろう。
グアンタナモは、人権侵害のシンボルとなった。今やグアンタナモは、米国の最善の価値を裏切り、国際基準を蝕む拘禁システムを代表するものとなってしまった。今は、グアンタナモの拡張を検討するべきときではない。グアンタナモを閉鎖し、他の拘禁施設を公開することが今こそ求められている。
AI Index:AMR 51/099/2005 (Public)
関連ニュースリリース
- 2024年6月27日 [国際事務局発表ニュース]
米国:SNS上の中絶記事削除 情報入手の妨げ - 2023年7月 6日 [国際事務局発表ニュース]
米国:妊娠中絶を否定する最高裁判断から1年 - 2023年5月20日 [国際事務局発表ニュース]
米国:大多数の庇護希望者を危険にさらす新入管政策 - 2022年11月 7日 [国際事務局発表ニュース]
米国:ハイチ人庇護希望者をグアンタナモに収容してはならない - 2022年9月27日 [国際事務局発表ニュース]
米国:ハイチ難民を暴力的に排除 根強い黒人差別