スーダン:スーダン:ダルフールにおける政府軍増強は、迫りくる人権の危機の前兆だ

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2006年8月28日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:スーダン
トピック:地域紛争
アムネスティ・インターナショナルは本日、ダルフールにおけるスーダン政府軍の増強が近い将来、人権の大惨事を引き起こす危険があると警告した。そして、国連安保理に対して同地域の住民を保護する措置を緊急にとるよう、要請した。

「ダルフール北部アルファシェルの目撃者らは、スーダン政府軍の飛行機が、兵士と武器をほとんど毎日のように移送しているとアムネスティに語っている」と、アムネスティのケイト・ギルモア事務局次長は語った。「かつては住民たちを村や家から追放した兵士たちが、今度は住民保護の名目で派遣されるという事実に、ダルフールの国内避難民は、完全に怯えきっている」

アムネスティは、スーダン政府がダルフールへの国連平和維持部隊を受け入れるよう、同政府に最大限の圧力をかけるよう国連安保理に要請する。

国連安保理は本日、ダルフール危機に関する決議案を協議するために会合を持つ予定である。

スーダン政府は、ダルフールの住民を保護するための政府案を自ら提案した。その計画は、伝えられるところによると、2万6000人規模の兵士をダルフール地域に送り込むことになっている。

「スーダン政府による『保護計画』は見せかけだけのものであり、断固として否定すべきだ」とケイト・ギルモアは強調した。「ダルフールへの攻撃を開始しようとしているスーダン政府が、平和維持の役割を担えるわけがない。同地域の紛争で政府は自らが主要な紛争当事者であり、重大な人権侵害の加害者なのだ」

去る7月29日、スーダン政府はスーダン北部の村々を爆撃したが、これは、ダルフール領域内の攻撃を目的とした飛行を禁じた2005年3月の国連安保理決議に違反する行為である。反政府武装勢力もまた、人道支援の貨物を襲撃するなど、人権侵害に加担している。

アムネスティ国際ニュース
2006年8月28日
AI Index:54/043/2006

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