- 2019年12月 6日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スーダン
- トピック:女性の権利
スーダン政府は、公共の場での振る舞いなどさまざまな形で女性を規制する治安関連の法律を廃止することを決定した。
同法の下、女性はこれまで、恣意的に逮捕されたり、結社や表現の自由の権利を奪われたりしてきた。路上販売や物乞いから、パーティーでのダンスまで、特に女性は、強い権限を持つ治安警察による摘発の対象となった。
同法の廃止は、以前から検討されてきたが先送りされてきた。それだけに今回の決定は、大きな意味を持つ。
政府は、女性の服装を規定する条項、治安警察と治安警察が扱う犯罪専門の裁判所、むち打ち刑など、社会に抑圧的な法律・制度の廃止・撤廃にも取り組まなければならない。
また、酒類の消費・取引に関する法律、「道徳」の名のもと同意に基づく性交渉や服装など極めて私的な事柄を規制する法律なども見直すべきた。
アムネスティはスーダン政府に対し、女性の権利擁護の取り組みをさらに進め、アフリカにおける女性の権利に関するマプト議定書や国連女性差別撤廃条約など、女性の権利に関する重要な法的文書を批准することを求める。
アムネスティ国際ニュース
2019年11月29日
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