バングラデシュ:ノーベル平和賞:グラミン銀行の受賞を祝福する

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2006年10月16日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:バングラデシュ
トピック:企業の社会的責任
アムネスティ・インターナショナルは、ムハマド・ユヌス氏と彼が総裁を務めるグラミン銀行が2006年ノーベル平和賞を受賞したことを、心より祝福する。

貧困とは、人権が尊重されないことの原因であると同時に結果でもあります。経済、社会、文化的な権利も、また市民的、政治的権利も、どちらもが人権です。人権侵害が貧困を引き起こし、その貧困がさらなる人権侵害を引き起こします。本日のノーベル賞委員会のノーベル平和賞の発表は、アムネスティ・インターナショナルがこれまで発信してきた以下のメッセージを裏付けるものです。『貧困とは人間の尊厳に対する大いなる脅威であり、平和と正義の推進を妨げるものである。しかしそれは避けられないものではなく、個人の創造力と勇気、そして人びとの連帯によって克服することが可能である』。」今回のノーベル平和賞発表に際して、アムネスティ・インターナショナルのアイリーン・カーン事務総長は、そのように語った。

ムハマド・ユヌス氏とグラミン銀行は、貧しい人びとや社会的に疎外された人びとが、災厄の被害者や生存者なのではなく、そうした人びと自身が変革の担い手であることを示しました。かつてノーベル平和賞を受賞した個人の力によって人権状況の変革に取り組む団体として、アムネスティ・インターナショナルは、グラミン銀行とユヌス氏のノーベル平和賞受賞が、世界中の普通の人びとに『私たちには大きな変化を引き起こす力がある』という希望を与えたと確信しています。」

アムネスティ発表国際ニュース
(2006年10月13日)
AI Index: ASA 13/011/2006 (Public)

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