バングラデシュ：デモ参加者の逮捕、死亡　繰り返される弾圧

2023年11月 3日

[国際事務局発表ニュース]

国・地域：バングラデシュ

トピック：

バングラデシュ当局は、異論を唱えることは犯罪ではないこと、またすべての市民の平和的抗議の権利を尊重しなければならないことを忘れてはならない。

殺害、逮捕、弾圧の繰り返しは、この国の人権が深刻な危機にあることを示す。アムネスティはあらためてバングラデシュ当局に対し、デモ参加者への弾圧をやめ、平和的集会を促進する責務を果たすよう求める。

最も重要なことは、警察が、すべての弾圧の責任者を裁判にかけることを視野に、公平で透明性を持って今回の死亡事件を調査することだ。裁判は死刑に訴えず公正なものでなければならない。メディアの報道によれば、抗議行動で暴力を振るった者がいたとのことだが、警察は、平和的に抗議している人びとの抗議の権利を保障しなければならないし、少数の暴力行為を口実に他の人びとの権利を制限することは控えるべきだ。

選挙直前は選挙地に緊張が走ることがあり、当局には、緊張緩和の対策として適切な手段を取ることが求められる。当局は、さらなる人的被害と事態の悪化を避けるため、すべての法執行機関が、武力行使を必要最小限に制限する国際基準を厳守するよう徹底しなければならない。

背景情報

10月28日の抗議行動までの数日間、主要野党のバングラデシュ民族党（BNP）は、計画していた抗議行動を前にして1200人以上の党幹部と活動家が逮捕されたと訴えた。

メディア報道によると、10月28日にダッカであった今年最大規模の抗議デモで、治安部隊はデモ参加者に対し、またしても過剰な力を行使した。また、デモ隊による暴力的報復も報告されている。BNP青年部のリーダーは衝突での負傷が原因で死亡したが、警察官も１人亡くなった。

翌日、当局はBNP幹部らの自宅を強制捜索した。また、BNPの事務局長が逮捕された。

これまでもアムネスティは、デモ参加者や野党指導者に対する過剰な武力行使や暴力行為の証拠や証言を検証してきた。

アムネスティ国際ニュース
2023 年 10 月 30 日

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• Repeated cycle of deaths, arrests and repression during protests must end