バングラデシュ:デモ対応での武力自制を

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2023年7月26日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:バングラデシュ
トピック:表現の自由

バングラデシュでシェイク・ハシナ首相の辞任と公正な選挙を求める野党主導のデモが各地で起き、治安部隊の弾圧で数百人が負傷し反政府活動家一人が亡くなった。

選挙を控えて緊張が高まり、抗議デモが鎮圧され、反対意見は封じられるという深刻な事態に陥っている。

当局は義務として、集会の権利を擁護・促進し、警察が武力に訴える前に非暴力的対応をとるよう尽くすべきだ。また政府は、法執行官に自制を促す必要がある。

いかなる武力の行使も必要不可欠で適切であることが前提だ。死者を出したことについては、加害者の特定と訴追に向け、公正な捜査に速やかに着手すべきしだ。

表現と集会の自由の権利は、世界人権宣言に謳われ、バングラデシュも加盟する市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)で保護されている。抗議したり反対意見を述べたりする自由は誰にでもある。だが、政府は市民の声を封じることで、異なる政治的見解を許さないという姿勢を示している。

背景情報

複数の報道機関によると、抗議デモに対して治安部隊は無差別に火器を使用した。また、野党幹部が逮捕されたという。

アムネスティは昨年12月以降のバングラデシュでの野党幹部への攻撃や抗議デモの弾圧を報告していた。

アムネスティ国際ニュース
2023年7月19日

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