スーダン:国連の職員撤退を受け、ジャンジャウィドが新たな攻撃をしかける

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2006年12月 8日
国・地域:スーダン
トピック:地域紛争
国連が本日、武装勢力の脅威が高まったためダルフールの中心街エル・ファシェルから職員を撤退させたが、ジャンジャウィド民兵が同地域で新たな攻撃をしかけたことをアムネスティ・インターナショナルは確認した。新たな攻撃において、ジャンジャウィドは馬ではなくむしろ主に車両に乗っていた。

2006年12月4日午前7時ウム・サヤラからシェク・グバンに向かって東に広がって実行された襲撃で5人が殺害された。殺害された5人は、アブドラ・モー・アフマド、イブラヒム・モー・アフマド・スモー、 イスマイル・イドリス、 氏名不詳の女性1名とその赤ん坊である。7名が負傷し、1名が重傷を負った。

ジャンジャウィド民兵は、さらにハシャバ・ジュヌブとウム・シェイライナ村を攻撃し、穀物やタフナを放火した。彼らは続けてハシャバブ・ワシットへ 進行し、最終的にウム・シディルに拠点をおいた。

スーダン解放軍(SLA)は周辺におらず、攻撃には関与しなかった。ジャンジャウィド民兵のほとんどは車両を使っていたが、これはヘリフに対する最近の攻撃でも見られた新たな変化である。

11月初旬-2006年12月5日マアリヤ民族集団と関係するジャンジャウィド民兵による攻撃は、先月からムハジャリア南東地域のダルフール南部でおき、ムタウラット地域からムハジャリアの方へ徐々に進行している。アダム・サレ率いるSLA自由意志(SLA Free Will)の動きもこれらの攻撃に加担している。

最近の攻撃は、12月1日から3日にカラジョで起きた。5人の高齢の女性、5人の若い女性、放火された家に閉じ込められた3人の18歳未満の子ども、2人の男性の15人の市民が殺害された。人道支援物資や貯蓄食糧も焼かれた。

全部で少なくとも41人がムタウラット、アン・ガボ、ウン・デ、ヒラト・タラブラス、ヒラト・タルバ、アブ・ハディド、ベ・ハシ、アム・ゲデン、ラッスス、アン・ゲデアン、キベ、クンバレ、シェルゲネ、カラジョの村むらで殺害された。実際の死亡者数ははるかに多いと考えられる。それぞれの襲撃で、ジャンジャウィドは村むらに火を放った。

2006年12月6日
AI Index: AFR54/086/2006

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