米国:グアンタナモ:収容状況がますます悪化

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2007年4月 5日
国・地域:米国
トピック:「テロとの闘い」における人権侵害
アムネスティの最新の報告書によると、グアンタナモ基地内の新しい収容施設は、極度の隔離と感覚遮断という、さらに過酷な環境を生み出している。

2006年12月に開設した第6収容場の状況は、「残虐で非人道的」と言われている。被収容者は1日のうち22時間、鉄壁で囲まれて自然光が入らない、他人との接触を最小限に抑えられた独房で監禁される。運動もできず、24時間照明をつけられたまま、看守によって常に監視されている。

国防総省によると、165人の被収容者が、開設から1か月の間に第6収容場に移送された。その多くはこれまで第4収容場に収容されており、兵舎に共同で生活しており、レクリエーション活動が認められていた。第4収容場には、2006年5月には180人が収容されていたが、現在は35人しかいないと伝えられている。

米当局が第6収容場を「最先端の施設」で被収容者にとって「より快適」と説明しているにも関わらず、施設の環境は、米国内の「最厳戒」刑務所の最高厳戒レベルより苛酷に思われる。多くの被収容者の精神や身体に深刻な影響が出るのではないかという懸念が高まっている。

さらに100人の被収容者が第5収容場の独房に、エコー収容場に約20人が収容されている可能性がある。エコー収容場以外の環境は、「極度に苛酷」であると言われている。全体的に見て、被収容者の80パーセントは隔離拘禁されていると考えられる。

アムネスティは、グアンタナモの収容施設は閉鎖され、被収容者は公正な裁判にかけられるか、そうでなければ釈放するよう訴えている。その間にも、米政府は収容施設の環境の改善のために迅速な対策を講じるべきである。

最新のグアンタナモに関する報告書(英)は、USA: Cruel and inhuman – Conditions of isolation for detainees in Guant醇@namo Bay http://web.amnesty.org/library/Index/ENGAMR510512007

AI Index: AMR51/063/2007
2007年4月5日
 

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