- 2007年7月20日
- 国・地域:イラン
- トピック:死刑廃止
7月17日に予定されていたシーナ・ペイマルド(18歳)の死刑執行は延期となった。シーナ・ペイマルドは16歳時の犯罪でイランで死刑判決を受けた。報告によるとカラジのリジャイ・シャハル刑務所からテヘランのエビン刑務所に執行のために移送されたという。
シーナ・ペイマルドの弁護士、人権擁護活動家のナスリン・ソトゥデは、シーナは執行されなかったが、被害者の親族との金銭的解決を決着させるためにシーナの家族に10日間の猶予が与えられたと述べた。賠償金が支払いがなければ、シーナは処刑される可能性が高い。
シーナはミュージシャンであり、昨年9月に死刑執行される予定だったが、処刑台の上で最後の演奏をしたところ、被害者の遺族がこの演奏に心を動かされ、土壇場で刑の執行を猶予した。処刑を免れる代わりに、シーナの家族は賠償金として1億5000万トマン(約16万米ドル超)を要求されていた。
今回の執行の一時延期により、シーナを救うキャンペーンを行うことができ、アムネスティは執行を止めるアクションを行っている。
シーナを救うキャンペーン(アムネスティUK)
http://www.amnesty.org.uk/actions_details.asp?ActionID=301
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