- 2008年1月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スーダン
- トピック:地域紛争
ワーナー・ブラザーズ・レコーズは、『メイク・サム・ノイズ:キャンペーン・トゥ・セイヴ・ダルフール』の売り上げから250万ドルの小切手をアムネスティ・インターナショナルに贈呈した。
ダルフール地方での紛争の解決をめざす、アムネスティ・インターナショナルのキャンペーンを支援するために発売されたこの2枚組アルバムには、U2やスノウ・パトロールやグリーン・デイを含む、世界各地のトップ・アーティストたちがレコーディングしたジョン・レノンの古典的名曲の数々を収録。
同作は、アムネスティ・インターナショナルにジョンの楽曲使用を許可し、印税の全額をこのプロジェクトに寄付したヨーコ・オノ氏の寛大な計らいによって実現。またこれは、人権問題に取り組む新しい世代の活動家をインスパイアすることを目的に始まった、アムネスティ・インターナショナルのグローバルな音楽キャンペーン「メイク・サム・ノイズ」の一環をなすものだ。
アムネスティ・インターナショナルは同時に、2008年初めのスーダン・ダルフール地方での国連平和維持部隊の展開に向け圧力をかけるよう、ブッシュ大統領に宛てた50万人分の署名を集めた。
ワーナー・ブラザーズ・レコーズの会長兼CEOトム・ウォリーは次のように語った。「アムネスティ・インターナショナルの活動は、ダルフール地方のみならず世界各地で起きている深刻な人権侵害への関心を喚起する上で不可欠であり、我々はそのキャンペーンを支援できたことに大きな喜びを感じています」。
アムネスティ・インターナショナル米国支部の事務局長ラリー・コックスは以下のように述べた。「ジョン・レノンの音楽と活動家としての彼の功績は、人権を守るための活動をインスパイアし続けています。そして今、彼の音楽はダルフール地方での恐ろしい暴力を終わらせる運動に参加し声を上げるように、若者たちを促しているのです」。
長期にわたる世界規模のキャンペーンを経て、国連安全保障理事会は8月に、新たな平和維持軍をダルフール地方に派遣することで合意に至った。アムネスティ・インターナショナルは現在、平和維持軍の迅速な展開に加えて、この任務に必要な財源と装備の確保、そして国際刑事裁判所に戦争犯罪で起訴されているスーダン政府関係者の逮捕を求めて働きかけている。
2003年以降、政府の支援を受けた民兵が数十万の人々を殺害し、数千の村落を破壊。数百万の難民がダルフール地方と隣国チャドの救援キャンプで生命の危機にさらされながら生活している。
2007年12月14日
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