- 2009年1月13日
- 国・地域:中国
- トピック:
「低俗」なインターネットコンテンツを一掃する最近の取り組みの中で、中国当局はMSNやBaidu(百度)、Googleを始めとする多くのサイトを標的にした。中国国営メディアによると、1月8日から91のウェブサイトが閉鎖された。最近閉鎖されたサイトにはBullogというブログのポータルサイトも含まれる。
「アムネスティのウェブサイトを再び遮断することは、弾圧の拡大を示唆するのではないかと、私たちは懸念している。特に2009年には多くの重要な記念式典があるためだ」と、アムネスティのアジア太平洋部副部長ロシーン・ライフは語った。
今年は中国において、1959年のチベット民族蜂起50周年や「民主の壁」運動30周年、1989年の天安門での民主化を求める抗議運動弾圧から20周年など、注目すべき記念日が多くみられる。これらすべてが抗議運動を引き起こし、政府による弾圧を招く可能性がある。
アムネスティのウェブサイトは、2008年の北京オリンピック直前に中国で閲覧できるようになった。同時に遮断が解除されたサイトは、他にいくつかの人権団体や、BBCの中国語サイトをはじめとする報道各社のものが含まれていた。当時、アムネスティはこの措置を歓迎し、これが人権に対する態度がより寛大になることを示唆するものであるようにとの希望を表明した。
中国はまもなく初めての「人権に関する行動計画」を発表するが、国務院新聞弁公室によると、これは統治や民主主義、法の支配、女性や子どもおよび少数民族の権利といった分野に言及し、人権教育に関する施策も含むものとなる。
にも関わらず、中国国内における根本的な法制度や政治の改革のための青写真を提案し、大勢の有名な学者や人権活動家らが署名した請願書「08憲章」を転載したり、それへの署名を集めるウェブサイトやブログを当局は攻撃の標的にした。
「08憲章」に署名をし、現在「自宅監視」下に置かれている劉暁波(Liu Xiaobo)を即時解放するよう、先ごろアムネスティは訴えたばかりである。
アムネスティは、同組織のウェブサイトに再びアクセスできるようただちに手段を講じることを、中国当局に対し訴えている。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年1月13日
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