- 2011年3月 3日
- 国・地域:リビア
- トピック:変革を求める中東・北アフリカ
26日、国連安全保障理事会は国際刑事裁判所(ICC)へリビアの事態を付託した。これは、国際法に基づく犯罪の説明責任の実現に向けた歴史的な瞬間である、とアムネスティ・インターナショナルは27日に述べた。
国連安全保障理事会の採択は、もはやカダフィ大佐の代理ではないと宣言した、リビアの国連代表団からの同国に対する行動の要請をうけて行われた。
「これは、歓迎すべき歴史的な判例です」とアムネスティの国際運動部長のスティーブ・クラウシャウは述べた。「リビアの指導者および、国際法に基づく犯罪を犯したほかの者たちは、彼らは説明責任を果たすために召喚されるだろうことを心に留めておかねばなりません。」
「リビアの人びとにとって、この決定は、彼らを苦しめ続けている人権の侵害から国際社会は目を背けてはいないという合図なのです。」
アムネスティは、リビアに調査団を派遣することを宣言した国連安全保障理事会、アラブ連盟、アフリカ連合に対し、調査の手続きを迅速に行うこと、および調査結果をできる限り早くICCの検察官に渡すことを要請した。
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アムネスティはまた国連安全保障理事会に対し、他の地域に対しても同様の行動を起こすよう求めた。
「国連安全保障理事会は、先日の断固たる行動を基に前進しなければなりません。そして、現在事態が深刻であるにもかかわらず、世間の注目を浴びていない状況にある地域に、このことを伝えなければなりません」とスティーブ・クラウシャウは述べた。
今回の採択は、25日に開催された国連人権理事会でのリビアに対する非難および、責任を負わせるための行動に出るという宣言に続き、行われた。
アムネスティ発表国際ニュース
2011年2月27日
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