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リビア:女性議員を拉致 気になる安否

2019年8月22日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:リビア
トピック:

リビア議会議員のシハーム・セルギワさんが7月17日の深夜、ベンガジの自宅に押し入ってきた武装グループに拉致された。その日の昼間、テレビのインタビューで、ベンガジを拠点とするリビア国民軍(LNA)を、トリポリへの進軍をめぐり批判した矢先のことだった。室内にいた夫は脚を撃たれ、息子は暴行を受けて負傷し、病院で治療を受けた。

室内の壁に書き残された落書きから、襲撃は、ハリファ・ハフタル元陸軍将校が率いるリビア国民軍の傘下にある武装グループによるものと見られている。同グループは、内戦が始まった2011年以降に、ベンガジで犠牲になった人びとの親族で構成されている。

セルギワさんの拉致事件は、政府や国軍を批判する女性たちが、重大な危険に直面していることを物語る。

内戦が激化した2014年以降、彼女たちを狙った誹謗中傷、暴行、拉致、暗殺などの事件が多発している。

議員や人権擁護活動家など少なくとも3人が、殺害された。一般の社会通念やジェンダーの既成概念にとらわれない、あるいはそれらを打破しようとする女性たちだった。

政府の報道官でもあるジャーナリストが、汚職と人権侵害の実態を調べあげて記事にしたことで、2度、民兵に拉致されたこともあった。女性たちが、無法状態や民兵の行動を批判すると、必ずと言っていいほど声を封じられるのである。

一方、当局は、報復的な襲撃から女性たちを保護する措置を取ってこなかった。今回の拉致もこの無策が背景にある。

国連リビア支援ミッション(UNSMIL)もまた、社会で活躍するリビアの女性が、情け容赦ない嫌がらせや脅し、襲撃に直面していると報告書の中で明らかにしている。

拉致から1カ月、セルギワさんの安否が日増しに懸念される。

リビア国民軍は、セルギワさんの所在と安否を明らかにし、身の安全を保障した上で、即時無条件に釈放すべきだ。また、政治的背景、所属、意見などを理由にした民間人への攻撃をやめるべきである。

アムネスティ国際ニュース
2019年8月16日

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