- 2014年2月25日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ウガンダ
- トピック:性的指向と性自認
反同性愛法案に署名した、ムセベニ大統領 © MEHDI TAAMALLAH/AFP/Getty Images
ムセベニ大統領は、反同性愛法案に署名した。残酷で有害な法が成立してしまったのだ。
非常に忌わしいこの法はすべてのウガンダの人びとの人権への侮辱であり、そもそも法案として出されるべきではなかった。同法の制定はウガンダのLGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)の人びとに対する憎悪と差別を制度化するものであり、同国の歴史に暗黒の一頁を刻むものとなるだろう。
反同性愛法は成人同士の合意による同性間の性行為を犯罪とするもので、行為によっては終身刑を科すこともできる。同性愛の「促進」も違法となり、人権擁護活動家や医療従事者は、その活動が罪に問われかねない。ウガンダの憲法で高らかに謳われている権利を、ないがしろにする法律である。
ウガンダはここ数年、拷問を犯罪とするなど人権について意味のある前進を見せてきた。しかし反同性愛法の制定で、非常に大きく後退することになる。
アムネスティ国際ニュース
2014年2月24日
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