ウガンダ:反同性愛法に無効判決 国主導の差別撤廃に向け前進

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2014年8月 6日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウガンダ
トピック:性的指向と性自認

ウガンダの憲法裁判所は反同性愛法に対して無効の判決を下した。© Guy Corbishley / Demotix.
ウガンダの憲法裁判所は反同性愛法に対して無効の判決を下した。© Guy Corbishley / Demotix.

ウガンダの憲法裁判所は8月1日、反同性愛法が2013年12月に議会で可決されたとき、定足数に達していなかったことを理由に、この法律に対して無効の判決を下した。

法律無効の決定は、国家が主導する差別の撤廃に向け、一歩前進と言える。

この法律に対して反対運動を展開してきたウガンダの活動家にとって、意義深い勝利である。2009年に初めてこの法律が提起されて以来、彼らはウガンダの法律が人権の原則を保障するものであるよう、しばしば身の危険を冒して活動してきた。

あまりにも長い間、差別、脅迫、虐待、不正義、さらなる差別という悪循環に陥っていた同国のレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス(LGBTI)の人びとにとって、この一歩が本当の生活改善につながることが望まれる。

ウガンダの反同性愛法が今年3月に施行されて以来、アムネスティ・インターナショナルは、LGBTIの人びとに対する恣意的逮捕、警察による暴行や恐喝の急激な増加を記録している。

彼らの多くが職や家を失って路上生活を強いられ、事実上、国外逃亡を余儀なくされた人びとも多い。

ウガンダでは、刑法ですでに同性間の性的行為を「自然の摂理に反する」として禁じており、違反した場合は終身刑もありうる。

アムネスティ国際ニュース
2014年8月1日

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