- 2015年9月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:キューバ
- トピック:
キューバは人権政策の転換点にある。近年の政治囚の釈放や移民法の改正などで大きく前進したが、国家の批判者を抑え込む新たな方策を取るなどの強硬な姿勢は、変わってない。
ここ数カ月で、外交関係にはかつてない開かれた姿勢を見せた。しかし、人びとが迫害、拘束、暴力を受けずに意見を言うには、まだ多くの改善が必要である。
過去数年の間、当局は反体制派と見なした人びとを、長期投獄する方針から短期拘束の繰り返しや公での非難する対応へと転換した。キューバ人権・国民融和委員会によれば、政治的に拘束された人は、7月は674人だったのが8月は768人にのぼった。
キューバ政府が真の変革に本気で取り組むならば、他国政府だけではなく、アムネスティ・や国連人権特別調査団などの人権査察団体にも門戸を開くべきである。長年、同国はこれらの団体に入国を禁止してきた。アムネスティは1988年に同国を訪問し、キューバ全土の良心の囚人や政治的理由で拘禁されている人びとの状況を調査した。その時以降、入国を認められていない。
また、米国の対キューバ禁輸措置が、国内の人びとの経済的・社会的・文化的権利の享受に大きな妨げとなり、食糧、健康、衛生などの面に影響していると、アムネスティは、米国政府に禁輸措置の解除を要請してきた。
ローマ法王フランシスコ1世は、9月19日から22日までキューバを初訪問している。
アムネスティ国際ニュース
2015年9月17日
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