- 2016年3月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:
3月4日、トルコ政府は新聞社ザマンを接収した。エルドアン大統領は、これまでも政府に批判的なメディアを弾圧してきたが、今回新たな強硬手段に出た。国の管理下に置いて、批判的な言論を封殺しようというものだ。
国営通信社アナドルによると、イスタンブール最高検察局の要請を受け、裁判所は新聞社の運営を引き継ぐ管理者を任命した。
自由で独立したメディアは、法の支配、独立した司法機関と共に、国際的に保障されている自由に不可欠のものであり、トルコ全市民の権利である。
2月末、テレビ局のIMCTVが放送を中止に追いやられた。IMCTVは、武力衝突で町全体が焦土となり24時間の戒厳令が敷かれていた南東部の状況について、全国放送のニュース局としてただ1社、政府に批判的な論調で報じていた。
昨年10月には、裁判所の任命を受けた行政官が、コザイペク・グループ内のメディア数社を接収した。エルドアン大統領は、憲法裁判所が下したクムフリイェット紙の記者2人の釈放判決さえ受け入れなかった。2人は昨年11月、テロ組織の支援、スパイ行為、機密書類暴露の容疑で逮捕され、裁判を待っていた。
2月末、アムネスティは、世界の人権状況に関する年次報告書を公表したが、その中で、トルコにおける報道の自由が弾圧され、憂慮すべき事態にあると指摘した。
アムネスティ国際ニュース
2016年3月4日
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