- 2026年4月15日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:性的指向と性自認

トルコのLGBTI+の若者の権利擁護団体「ジェンチLGBTI+協会」の理事・監査役11人が起訴された。これはLGBTI団体とその支援者に対する当局の組織的な嫌がらせ戦略の一環だ。
2025年12月、イスタンブールを拠点とする「ジェンチ・LGBTI+協会」に対し、裁判所は解散を命じた。2024年の監査報告書に基づき、2019年から2022年にかけて同団体のSNSアカウントに投稿された5点のイラストが「わいせつ」だと判断されたためだ。また、これに先立つ同年10月、同件関連の刑事責任を問う法的手続きが始まり、協会の役員11人が結社法違反の疑いをかけられた。有罪となれば、最大3年の禁錮刑に処される可能性がある。
こうした根拠のない訴えが人権活動家に対して提起されたこと自体が衝撃的だ。2025年8月にイズミル地方検察庁サイバー犯罪局は、問題とされた投稿はわいせつではないという初期判断を下していた。にもかかわらず、当局は活気に満ちたLGBTI権利団体を閉鎖に追い込み、次に理事らの自由を脅かしている。
この事件は、同国のLGBTIの人びとに対する弾圧が続く中でますます強まる、反LGBTI政策の一環だ。当局は「家族の価値観を守る」という名目のもと、司法制度を利用して結社の自由を侵害し、LGBTIの権利を守るために活動している人びとを犯罪者扱いしている。理事らに対するこの荒唐無稽な訴追は取り下げられるべきだ。
背景
フェイスブックやインスタグラムに投稿されたイラストには、キスをする人物を描いたものや、ある程度のヌードを含む3点のカラフルな絵(うち1点は4人が一緒に描かれたもの)が含まれていた。
2025年12月11日、イズミル第3民事第一審裁判所は、同団体が2019年、2020年、2022年にソーシャルメディアに投稿した5点の画像について、「わいせつ」であり、「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスヴェスタイト、トランスセクシュアルの行動を奨励し、扇動する」ものであるとの判決を下した。同裁判所は、同団体が「社会の道徳的価値観に沿ったもの」と見なせない上に、「家族はトルコ社会の基盤である」と規定する憲法第41条にも合致しないと判断した。「ジェンチLGBTI+協会」はこの判決に対して控訴している。
民事訴訟と並行して、イズミル地方検察庁サイバー犯罪局は、同協会の理事・監査役11人を結社法違反の容疑で起訴した。アムネスティ・トルコの元理事長ケレム・ディクメンさんもその1人だ。
アムネスティ国際ニュース
2026年4月7日
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