- 2025年12月 3日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:表現の自由

11月28日、大規模抗議デモに参加して起訴された87人に、無罪判決が言い渡された。このデモはイスタンブールのエクレム・イマモール市長が拘束されたことを受けて起きたもので、87人が無罪となった前日には、同じく起訴されていたジャーナリスト8人と弁護士4人が無罪判決を受けていた。
彼らの無罪判決は歓迎すべきものだが、そもそもなぜ、8カ月もの間、彼らがこのような試練にさらされなければならなかったのかという疑問が残る。
今年3月、数百名の若者が、エクレム・イマモール氏の拘束とその後の勾留に抗議したことで拘束され、犯罪者扱いされた。一連の大規模抗議デモに対する警察の対応に関するアムネスティの調査では、デモ中に法執行官による拷問やその他の虐待、ジャーナリストの標的化などの疑いが確認された。
これらの抗議者、ジャーナリスト、弁護士に対する起訴は決して行われるべきではなかった。無罪判決を機に、トルコにおける異論弾圧のための刑事司法制度の濫用に終止符を打たなければならない。
背景情報
11月28日の判決公判は、最近全面無罪判決で終結した2件の裁判に続くものである。
同じ日に、「大統領侮辱罪」で起訴された13人の抗議者の審理もあった。彼らは今年3月から5月にかけて、3カ月近くを公判前勾留に置かれていた。審理には大統領側の弁護士が出席し、「被告らの行為により大統領の尊厳が傷つけられた」として、有罪判決を求めた。裁判所はこの主張を裏付ける写真証拠の有無を確認するため民間の法科学調査機関による事件記録の調査を指示、次の審理は2026年5月まで延期された。
アムネスティ国際ニュース
2025年11月28日
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