ウガンダ:画期的な司法判断 記者暴行の警官に有罪

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2017年3月16日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ウガンダ
トピック:

裁判所は3月10日、2015年1月にデモ取材中のアンドリュー・ルワンガ記者に暴行を加えて重傷を負わせたとして、ジョラム・メウェシエ警官に対し有罪判決を下した。

報道の自由が厳しい状況にあるウガンダでは、めったにない、画期的な判断だった。記者への暴力はどんな場合でも容認できないという姿勢を、明確に打ち出した判決といえる。司法が目を光らせ報道の自由の権利を擁護していくという、メディア関係者にとって心強いメッセージとなるだろう。

この1年、国に批判的だとして、記者への襲撃事件が多発し、報道活動への制限もますます強まっている。こうした暗い見通しの中で、今回の判決は一条の光となり、司法が表現の自由を守る意志があることを示した。

背景情報

2015年1月21日、首都カンパラで失業者増に抗議するデモを取材していたルワンガさんは、警官に襲われた。棍棒で頭や肩を殴られ、路上に倒れこんだところを、さらに背中を蹴られ、背骨を損傷する大怪我を負った。

その後、南アフリカで脊髄修復手術を受け、近いうちに高額な再手術を受ける予定だ。2年経った今も耐えがたい痛みに襲われ、仕事に復帰するめども立っていない。

アムネスティ国際ニュース
2017年3月10日

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