- 2018年2月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:スーダン
- トピック:地域紛争
スーダン政府は1月29日、国連およびアフリカ連合と、国連アフリカ連合ダルフール派遣団(UNAMID)が、ダルフールのジュベルマラ地区に仮本部を開設することに合意した。
ダルフールの住民、とりわけジュベルマラ地区の住民は、2016年の政府軍の激しい攻撃を受けて以来、常に暴力の恐怖にさらされてきた。無差別の爆撃、違法な殺害、強かん、略奪、強制立ち退きなどと隣り合わせの生活だった。化学兵器による攻撃も受け、住民200人以上が殺害され、多数が重症を負った。
駐留本部の設置は、昨年6月、国連安保理決議に基づき義務付けられていたが、スーダン政府が難色を示してきた。
合同派遣団の駐留は、ダルフール住民を武装グループや民兵の襲撃から守る取り組みの一歩である。派遣団が民間人の保護や人道支援を円滑に進めるためにも、スーダン政府は、ジュベルマラ地区での彼らの活動に制限を加えてはならない。
派遣団はこの機会をとらえ、紛争下で行われた国際法違反の犯罪や人権侵害を特定し、公表しなければならない。
背景情報
2016年の1月から9月にかけて、スーダン政府軍は、ダルフールのジュベルマラ地区で大規模な軍事作戦を展開した。アムネスティは、軍事作戦の実態を現地調査に基づく報告書で公表した。この襲撃で100以上の村落が破壊され、10万人以上の住民が家を追われた。避難民のほとんどは、ジュベルマラ郊外でのキャンプ生活をいまだに強いられている。彼らの村は、今も危険が残り、帰宅できない。
アムネスティ国際ニュース
2018年2月1日
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