- 2018年8月10日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:中国
- トピック:
中国で、労働組合の結成を要求する工場労働者や彼らを支持した人たち30人が、拘束された。
深圳佳士科技有限公司の工場で7月27日、組合結成を求めていた労働者やその支援者ら30人が騒乱挑発容疑で逮捕された。
不当極まりない拘束である。労働者が組合を結成することは、当然の権利であり、その労働者の支援も、正当な行為だ。当局は、労働者の結社の自由の権利を尊重すべきであり、組合を結成しようとした背景にある劣悪な労働環境・条件にこそ、対応すべきだ。
当局による拘束や起訴は、表現の自由、平和的な集会と結社の自由の権利を抑制しようとする意図でしかない。国際的に犯罪と見なされる行為の証拠がなければ、拘束されている人たち全員を、即時かつ無条件に釈放すべきだ。
背景情報
香港の労働組合関係者によると、同工場の労働者が組合結成に向けて動いていたところ、経営者側に組合は違法だとして、労働者の代表者ら数人が解雇された。そのうちの数人が工場の職場に復帰しようとしたが、暴行を受けたという。
同社の対立は、ソーシャルメディアで拡散され、たちどころに世間の注目を集めた。その後、他の工場の労働者や大学の学生らが多数、労働者の支援に駆けつけた。
拘束されている人たち以外でも、警察署の前で抗議をした人たちの数人が、一時的に拘束された。
アムネスティ国際ニュース
2018年7月31日
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