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南スーダン:死刑が増加 未成年も対象に

2018年12月12日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:南スーダン
トピック:死刑廃止

南スーダンの今年の死刑執行件数は、独立国になった2011年以降で最多の7件だったことが、アムネスティの調べでわかった。7件には、未成年が1人含まれていた。

昨年の執行件数は4件、うち2件は犯行時、未成年だった。犯行時に未成年者の処刑は、同国の憲法でも国際人権法でも、厳しく禁止されている。

南スーダンには現在、少なくとも342人の死刑囚がいる。これは、2011年の2倍を超える。過去8年間に少なくとも140人が死刑を言い渡され、少なくとも32人が処刑された。

今年の執行件数が7人に増えている背景には、刑務局長の指示で5月に、全国の刑務所に収容されていた死刑囚全員(135人)が、中央刑務所(2カ所)に移されたことがある。過去のすべての死刑執行が、中央刑務所であったことを考えると、ただ事ではない。

135人の中には、16才の少年1人と乳児がいる女性1人がいる。授乳中の女性の執行も、国内外の法律に触れる。

アムネスティは、この少年に面会を申し入れ、話を聞いた。15才の時に誤って人を殺してしまったと言う。

「当時、中学校で陸上をしていて、結構、速いほうだった。ゴスペルを歌うのも好き。将来は、もっと勉強して人を助ける仕事をしたい。ここを出て学校に戻って、勉強したいんだ」

そもそも、世界で最も若い国である南スーダンが、前近代的、非人道的な死刑を存置していることは、極めて憂慮される。

同国は、直ちに死刑の執行を停止し、全死刑囚の刑を減軽すべきだ。さらに大統領は、執行命令の署名を停止し、生きる権利の侵害である死刑に終止符を打つべきだ。

死刑は、司法の名を借りた国家による計画的殺人である。人権の根本的な否定であり、残虐で非人道的かつ品位をおとしめる刑罰だ。

アムネスティは、犯罪の性格や犯罪者の特質、処刑方法にかかわらず、いかなる死刑にも反対する。

背景情報

南スーダンの刑法では、殺人、強盗、反乱、破壊工作、悪質な麻薬売買、反逆などの罪に、死刑が適用される。処刑方法は絞首刑で、最高裁と大統領による承認後、行われる。

アムネスティ国際ニュース
2018年12月7日

 

更新情報(12月13日)

南スーダンは12月7日と10日のメディア各紙で、死刑をめぐるアムネスティの指摘を否定した。

記事の中で、政府スポークスマンは、「2011年以降、死刑の執行はない。2013年以降、死刑の一時的停止の措置を取っている」あるいは、「国際条約に署名しているので、執行できない」と語る一方で、「殺人を犯せば、処刑される」とも述べていた。また、2018年に執行された8人のなかに少年が1人いたとのアムネスティの指摘に対して、「我が国は、文化的に子どもの執行は容認できない」とした。

アムネスティは、法律の専門家や法務官僚らへの聞き取りから、死刑執行があったという証言を得ている。独自調査でもその事実が裏付けられ、また、同国が国内外の法律や条約に違反する行為をしてきたこともわかった。

アムネスティは同国に対して、指摘された点の否定ではなく、それらの点に対する確固とした調査の実施を求める。また、この機に死刑の廃止に向けて、速やかに死刑執行の停止措置を講じるとともに、18才未満の犯罪に死刑を適用しないことも徹底すべきである。

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