- 2020年6月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:南スーダン
- トピック:地域紛争
(C) Amnesty International
国連安全保障理事会は、南スーダンに対する武器輸出禁輸措置をもう1年、継続することを決めた。
この決議は、戦争犯罪や人権侵害に使われる武器の流入を阻止する上で極めて重要だ。安保理と国連加盟国に対し、この決議を忠実に遂行することを求める。
安保理が、紛争当事者間で結ばれた和平協定の合意内容を含む禁輸措置の履行状況を今年末に評価する際のベンチマークを設けたことも適切だった。
合意内容には、国内外の判事が参加する裁判所の設置、南スーダンの治安と司法面での機構改革、人権保護の徹底などがある。
南スーダンの悲惨な人権状況は、依然として続いている。政府軍や反政府武装勢力の戦闘員、武装した青少年が、国の憲法、和平合意、国際法に反して日々、人権を踏みにじっている。
大勢の市民が犠牲になり、避難民も後を絶たない。わずか8才ほどの少女たちが集団強かんを受け、人権擁護活動家やジャーナリストへの嫌がらせや脅迫は、止むことがない
背景情報
アムネスティは今年初旬、南スーダンに入り、武器禁輸措置の履行状況を調べた。
この調査で、南スーダン政府をはじめとする和平協定の当事者が、国連の禁輸措置をかいくぐって、小型武器や弾薬を輸入し、武器の不正隠匿や許可のない軍事目的での装甲車の使用など和平協定を履行していないことがわかった。
アムネスティ国際ニュース
2020年5月29日
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