スーダン:治安部隊、続く市民らへの暴力

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2019年1月27日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:スーダン
トピック:

スーダンの首都ハルツーム・ブリ地区で1月17日、複数の抗議行動があり、治安部隊の発砲で参加者1人と医師1人が亡くなった。このような死者を出す治安行為は、決してあってはならない。

治安部隊は、サッカー場で抗議する人たちに発砲し、少なくとも1人が負傷して倒れ込み、運び出された。ソーシャルメディアで投稿された動画には、その様子が映っていた。

また治安部隊は、医療施設を襲撃し、医師らに催涙ガスを発射するなどして負傷させた。アムネスティが聞き取りをした医師の話では、その医師を含む医師2人と医療スタッフ2人が暴行を受けて逮捕され、4時間後に釈放されたという。重大な人権侵害である。

さらに、治安部隊は、ブリ地区の民家やビルも襲撃し、催涙ガスを発射した。

武力行使に関する国際基準は、いかなる場合でも必要性に見合った程度に限るというのが原則であり、無抵抗な市民への殺傷武器の使用は、重大な違反行為だ。狭い空間での催涙ガスの使用も禁じられている。

政府は、治安部隊を厳重な監督下に置き、殺傷武器の使用をやめさせなければならない。そして、人権侵害の申し立てを早急に捜査し、加害者を裁判にかけるべきである。

市民は、デモに参加することで表現や集会の自由の権利を行使している。政府は、彼ら市民の権利を奪うのではなく、デモの背景にある経済問題にこそメスを入れるべきだ。

アムネスティ国際ニュース
2019年1月18日

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