- 2019年2月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:サウジアラビア
- トピック:女性の権利
サウジアラビアは昨年5月以来、女性の権利を求める動きを封じ込み、今も活動家の弾圧を続けている。これに対し欧州議会は2月14日、同国を強く非難する決議を採択した。
同国では、女性に対し後見人になることや車の運転を認めないなど女性に差別的な制度が横行してきた。人びとは差別の撤廃を求めて声をあげてきたが、当局は、拘束や投獄などの力で応じてきた。
昨年5月には、女性差別の撲滅を求める人たち多数が拘束され、嫌がらせ、性的虐待、拷問など卑劣な扱いを受けたり、勾留されても容疑を告げられず、弁護人も認められないということがあった。
欧州議会の決議は、投獄も恐れずに闘い続ける人たちの勇気を讃え、彼らを支持する重要な一歩となる。
サウジアラビア人記者のジャマル・カショギさんが昨年10月に殺害された後、フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、欧州議会に対し、国を問わず人権を擁護する人たちを支持すると言い切った。しかし加盟国はその後、サウジアラビアに対しては沈黙し、同国で闘う人たちを擁護してこなかった。今こそ、この約束を実行に移し、サウジアラビアで不当に囚われている人たちのために声を上げるときである。
サウジアラビアは、活動家たちを即時・無条件で釈放するべきである。女性差別のみならず、人権活動で拘束されているすべての人たちが対象だ。全員が釈放されるまで、サウジアラビアは、欧州議会が求める調査を無条件で受け入れなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2019年2月14日
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