- 2019年7月 8日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:コンゴ民主共和国
- トピック:
コンゴ民主共和国軍は7月2日、同国南部のルアラバ州、テンケ・フングルメ銅・コバルト鉱山に部隊を配備して、手掘り労働者の強制排除に乗り出した。
鉱山には銅やコバルトを手掘りするおよそ1万人の労働者がいる。彼らは、生計を維持するために無許可で鉱山に入る。政府は、治安訓練を受けておらず、いたずらに武力を行使するだけの軍を直ちに撤収させなければならない。
背景情報
ルアラバ州を含むかつてはカタンガ州と呼ばれていた地域は、国の大きな収入源である銅とコバルトの有数の産地として知られている。国の推定では、コンゴ民主共和国が輸出するコバルトのおよそ2割は、手掘りによるものといわれる。
カタンガ地域の手掘り鉱山労働者数はおよそ11万人で、季節によっては15万人に膨れ上がる。公認の手掘り採掘場がないため、手掘り人の多くは、許可なく鉱山に入る。
高品質な銅とコバルトが採れる世界最大級のテンケ・フングルメ銅・コバルト鉱山は、中国のチャイナモリブデン社の所有である。
アムネスティ国際ニュース
2019年7月1日
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