- 2020年5月12日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:ベネズエラ
- トピック:
(C) Amnesty International
5月1日、ベネズエラ西部ポルトゥゲサ州の州都グアナレのロスジャノス刑務所で、囚人の抗議行動があり、少なくとも46人が死亡し、70人以上が負傷した。刑務所長と刑務官も負傷した模様だ。
マドゥロ大統領直轄の当局関係者は、囚人が脱走を図ろうとしたとして、発砲を正当化している。
こうした犯罪が二度と起こらないよう、真相解明を徹底しこの虐殺に関わった者たちを法の裁きにかけなければならない。こうした犯罪が、処罰を逃れることがあってはならない。
現地の刑事施設監視団体OVPによれば、コロナ危機での対応措置として取られた差し入れ制限で、囚人たちは数日にわたって食料の差し入れを受け取ることができなかったために、囚人たちの抗議が始まったという。
OVPによれば、刑務所の定員が750人のところに現在2,500人を超える囚人が収容されている。過密状況に加え、囚人への対応が極めてずさんなため、囚人は、食料、医薬品その他の生活必需品を家族からの差し入れに頼らざるを得ない。しかし、コロナ対策で3月13日にマドゥロ大統領が非常事態宣言を発令して以来、差し入れが制限されていた。
国際司法裁判所の検察局は目下、マドゥロ政権の在任期間中に人道に対する罪が行われたか、予備調査を実施中である。さらに国連人権理事会は、重大な人権侵害について個人の加害責任の有無を検証する事実調査団を任命している。
アムネスティ国際ニュース
2020年5月 2日
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