サウジアラビア:女性の権利活動家の逮捕から2年 即時釈放を

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2020年5月21日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:サウジアラビア
トピック:女性の権利

(C) Amnesty International
(C) Amnesty International

アムネスティは、サウジアラビアのサルマン国王に、女性の権利を訴えて2年も拘束されている女性たちの釈放を求めている。

2018年5月15日、女性の権利を求める人たちが逮捕された。車を運転する権利や女性に抑圧的な男性後見人制度の改革などを訴える活動を長年してきた人たちだった。

その後も活動の仲間たちが、当局の弾圧と中傷作戦の中で拘束された。

あれから2年経った今も、女性5人が勾留され続けている。彼女たちが長年、懸命に訴えてきた権利の一部が認められ、街では女性たちがそれらの権利を享受しているだけに、心が痛む。

勾留中、多くの女性が、拷問や性的虐待を受けたり、独房に入れられたりするなど、精神的、肉体的に耐え難い苦痛を受けてきた。

現在、保釈されている人を含む女性13人が、人権のための活動で罪を問われ、裁判中だ。

サウジアラビアは、権利を求める活動を封じるための法律の乱用をやめるべきだ。女性らの活動の取り締まりをやめない限り、同国が押し進める改革政策に期待することはできない。

サウジアラビアは、表現、結社、集会などの自由の権利を求めただけで勾留・投獄されている人たちを、即時無条件で釈放すべきだ。

背景情報

現在、13人の女性の権利活動家が、人権のための活動で罪を問われて裁判中だ。うち8人は保釈されたが、サイバー犯罪防止法違反の罪で有罪となる可能性は残ったままだ。

また、少なくとも10人が、拘束中に拷問や性的嫌がらせなどの暴行を受けた。また、拘束されてからの3カ月間、全員が家族や弁護士と連絡が取れなかった。長期間、独房に入れられていた人も数人いた。

【勾留中の5人(敬称略)】
ルージャイ・アル=ハスルール、サマル・バダウィ、ナシマ・アル=サダ、ヌーフ・アブドゥラジズ、マヤア・アル=ザフラニ

【保釈された8人(敬称略)】
イマン・アル=ナフジャン、アジザ・アル=ユーセフ、アマル・アル=ハービ、ルキーヤ・アル=マハーレブ、シャダン・アル=アネジ、アビル・ナマンクニ、ハトゥン・アル=ファシ、匿名1人

アムネスティ国際ニュース
2020年5月14日

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