- 2020年6月 3日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:シンガポール
- トピック:死刑廃止
シンガポールの裁判所は5月15日、ビデオ会議システムを使って、薬物取引容疑の被告人に死刑判決を言い渡した。裁判所の報道官が 5月20日、明らかにした。
被告人の弁護士によると、死刑判決の言い渡しにはzoomが使われたという。オンラインにしろ対面にしろ、死刑は、残酷で非人道的であることには変わりない。
新型コロナウイルスのパンデミックの中、世界が人命を救うために注力している時に死刑とは、まったく許せない。
マレーシア人の被告は、薬物取引に関わったとされているが、薬物取引犯罪に死刑を科すことは、そもそも国際法・国際基準に反している。
アムネスティの調べでは、シンガポールを含め4カ国のみが、今なお薬物関連の犯罪に死刑を科している。
シンガポールは、残忍な刑罰の適用を見直し、死刑を完全に廃止すべきである。
アムネスティ国際ニュース
2020年5月20日
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