中国:「国歌条例案」に抗議 香港で弾圧の再来か

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2020年6月 3日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:中国
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(C) Getty Images
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香港の立法会(議会)が「国歌条例案」を審議している5月27日、市民数千人の抗議デモがあった。これに対し、警察は催涙弾などで排除に臨み、数百人が逮捕された。

ここ数年、サッカーの試合でファンが中国国歌にブーイングしたり、背を向けたりすることが何度かあった。国歌条例法案は、このような行為を処罰の対象としている。

香港市民の権利に対する脅威が大きくなる中で、国歌条例案が可決・施行されれば、抗議活動での処罰がさらに増えるおそれがある。

そんな中で声を上げた市民に、警察は、催涙弾などで無差別で過剰な対応をし、香港市民の人権を否定する姿勢をあらためて示した。

曖昧な文言で書かれた条例案は、中国国歌の「侮辱」あるいは「悪用」を禁止し、違反者に最高3年の刑と最高5万香港ドル(約70万円)の罰金を科すとしている。

条例案に危惧するのは当たり前であり、抗議するのも当然だ。

この翌日、中国の全国人民代表大会(全人代)は香港に「国家安全法」を導入する方針を採択した。中国が強要する「国家安全法」が自分たちの自由を根こそぎ奪いかねない中、国歌条例案は、香港市民にとってもう一つの脅威となっている。

ここまでの警察の強硬姿勢からして、2つの法案への抗議が続けば、香港は、再び弾圧の季節を迎えることになる。

背景情報

抗議行動を撮ったソーシャルメディアの動画には、大勢の見物人がいるにもかかわらず、警察が抗議する市民に催涙弾を発射している様子が写っていた。

アムネスティ国際ニュース
2020年5月27日

※「国歌条例案」は6月4日、可決されました。

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