- 2021年2月16日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:サウジアラビア
- トピック:女性の権利
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女性の権利の促進や男性による後見人制度の廃止を訴えて拘束されていた女性の権利活動家、ルージャイ・アル=ハスルールさんが2月10日、釈放された。
彼女は2018年5月に拘束され、昨年12月末、「外国組織とのスパイ活動」と「国に対する陰謀」の罪で5年8カ月(うち、執行猶予2年10カ月)の実刑判決を言い渡された。
勾留中には、執拗な暴行や性的な嫌がらせを受け、独房にも入れられた。家族と何カ月も面会できないこともあった。表現の自由の権利を行使しただけで拘束された上に、過酷な扱いを受けてきた釈放は、当然であり、遅きに失する。ルージャイ・アル=ハスルールさんが受けた耐え難い苦痛は、何をしても償えるものではない。
関係当局は、暴行や嫌がらせを加えた者に裁きを受けさせなければならない。また、今後、彼女に対して出国禁止などの懲罰的措置を科してはならない。
背景情報
ルージャイ・アル=ハスルールさんは、表現の自由の権利を行使し、当局の弾圧をおそれることなく女性の権利の尊重を訴えてきた。その報復措置として、投獄され、獄中ではさらに残虐な扱いを受けた。
アムネスティは、サウジアラビア当局に対し国の改革や人びとの基本的権利を求めて拘束された人権擁護活動家などの即時無条件の釈放を求めてきた。投獄されている人の中には、サウジ市民的・政治的権利協会の設立メンバーや、国の改革の必要性をツイートした聖職者らもいる。
アムネスティ国際ニュース
2021年2月10日
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