- 2021年3月26日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:トルコ
- トピック:女性の権利
(C) Chris McGrath/Getty Images
トルコ政府は、 女性に対する暴力の撲滅を目指すイスタンブール条約(女性に対する暴力および家庭内暴力の防止と撲滅に関する欧州評議会条約)からの離脱を表明した。
エルドアン大統領は、条約が同性愛の権利運動に利用されており、「トルコの社会的、家族的価値観とは相いれないものとなった」として、脱退を正当化しようとしている。この危険で誤った判断は、LGBTI(レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インターセックス)の人びとへの差別に追い討ちをかけることになりかねない。
トルコがすべきことは、LGBTIの人びと、女性、子どもらを虐待や暴力から守る取り組みへの強化だ。新型コロナウイルスの流行が続き、女性や子どもなどへの家庭内暴力が急増する中、条約が果たす役割は、これまで以上に大きい。
アムネスティは、トルコ政府に対し時代の流れに逆行する決定を再考し、条約の加盟国にとどまり、LGBTIの人びと、女性、少女の権利を保護・促進する対応を取るよう求める。また、LGBTIの人びとや女性ほか声を上げるすべての人びとの集会と表現の自由の権利を尊重し、保護し、保障するよう要請する。
アムネスティ国際ニュース
2021年3月22日
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