シエラレオネ:死刑廃止法 賛成多数で可決

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2021年8月 2日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:シエラレオネ
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(C) Amnesty International
(C) Amnesty International

シエラレオネ議会は7月23日、死刑廃止法を賛成多数で可決した。

死刑廃止法の成立は、残虐な刑罰である死刑を過去の遺物に葬り、生存権の保護強化に向け不断の取り組みをしてきた人たちの大きな勝利となる。

今年2月、ビオ大統領は、死刑廃止の手続きを取るよう議会に指示し、5月には、ジュネーブであったシエラレオネの国連普遍的定期審査の際、国際社会の要請に応じる形で、同国の法務副大臣が、ビオ内閣は死刑の完全廃止を約束するとしていた。

今回、法案が可決されたことで、あとは大統領が署名すれば死刑廃止法が公布される。大統領には、現在死刑判決を言い渡されている人たちへの減刑も求められる。

また、シエラレオネは、死刑廃止を目指す市民的および政治的権利に関する国際規約の第二選択議定書(死刑廃止条約)に、速やかに加盟すべきだ。

アムネスティは、世界人権宣言にうたわれている生存権を侵害する死刑に例外なく反対する。死刑は、残虐かつ非人道的、品位を傷つける究極の刑罰であり、今日の世界には、無用の長物だ。

アムネスティの最新の調査では、シエラレオネの2020年の死刑判決は、前年の21件から39件に増えていた。一方で昨年は死刑執行は一度もなく、大統領の恩赦による死刑の減刑が7件あり、昨年末時点の死刑囚数は94人だった。

アフリカでは、6月末時点で22カ国が死刑を全面的に廃止している。

アムネスティ国際ニュース
2021年7月25日

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