- 2023年11月21日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:地域紛争
国連安全保障理事会が、ガザ地区における戦闘の緊急かつ長期の人道的休止と子どもたちが置かれている状況への対応の必要性を訴える決議を採択した。
国連安保理は、この30日間で4つの決議案を議論し、いずれも否決してきたが、今回ようやく、その指導力を発揮し、平和と安全の維持および国際的な法の支配の保護という役割を果たすことになった。
今回の決議は人道的休戦の期間を示していないとはいえ、多大な苦しみと多数の国際法違反の中で、強く求められていた対応だった。
米国は棄権したが、イスラエルを無条件に支持するという立場から離れる用意があることを示す初の兆しである。
アムネスティはバイデン大統領に対し、この決議の速やかな実施のために、イスラエルへの米政権の影響力を余すことなく発揮するよう求める。
また、すべての国連安保理国に対し、紛争当事者双方が今回の決議を遵守するよう、あらゆる措置を取ることを強く求める。ガザの子どもたちの状況は一刻を争う。
アムネスティは10月26日以降、停戦を求めてきた。これからも求め続ける。話し合いによるよる包括的な停戦は、当事者による違法な攻撃に終止符を打ち、急増するガザ市民の犠牲に歯止めをかけることになる。恐ろしいほどの人的被害を受けているガザに、水や医薬品、命を救う人道支援物資を届けることができるようになる。
停戦は、10月7日以来ハマスなどの武装組織に拘束されている人質の解放を実現する機会にもなりえるだろう。
アムネスティ国際ニュース
2023年11月16日
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