- 2024年9月 3日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:イスラエル/被占領パレスチナ地域/パレスチナ
- トピック:地域紛争
イスラエルは、占領下のパレスチナ西岸地区のジェニン、トゥルカレム、ナブルス、トゥバスなどへの大規模な軍事作戦を開始した。攻撃のために戦闘機、ドローン、ブルドーザーを用意し、数百人の兵士を動員した。
この数カ月、イスラエル軍による違法なパレスチナ人殺害が増加している。西岸地区全域への大規模軍事作戦の開始は、パレスチナ人をさらに危険にさらすものだ。
昨年10月以降、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍による攻撃や国の後ろ盾を受けた入植者による襲撃が激しくなり、子ども142人を含むパレスチナ人622人以上が殺害された。
この規模の軍事作戦が続けば暴力行為に歯止めがかからなくなり、パレスチナ人の命がさらに失われることになる。また、イスラエルによるパレスチナ人に対するアパルトヘイトおよび被占領パレスチナ地域の違法な占領を支えてきた強制退去、インフラの破壊、集団的懲罰の増加につながりかねない。
イスラエル軍が病院を包囲し、パレスチナ人が病院に行けないようにしているという報告も複数寄せられている。アムネスティは医療施設および医療従事者を守るための行動を取るよう、イスラエル当局に求めている。さらに、医療を必要とする人が、適切な治療を受けられるよう保障しなければならない。
イスラエルは占領側として、被占領パレスチナ地域のパレスチナ人、その家屋、インフラを保護する明確な義務がある。
昨年10月7日のハマスやその他のパレスチナ武装勢力による攻撃以降、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区でパレスチナ人に残忍な暴力を加えてきた。抗議デモの参加者に不必要・不相応な殺傷力の高い武器を使ったり、負傷者への治療を拒否するなど、イスラエル軍が違法な殺害を行ってきたことは、アムネスティの調査でわかっている。
また、政府が支援するイスラエル人入植者によるパレスチナ人への暴力も急増している。イスラエル軍はパレスチナ人のあらゆる抗議を封じ込める手段として逮捕や恣意的拘束を強化しており、それにつれてイスラエル人入植者の暴力も増え続けている。
アムネスティ国際ニュース
2024年8月28日
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