ギリシャ:「プレデターゲート」事件 監視技術乱用に対する画期的な有罪判決

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2026年3月 3日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:ギリシャ
トピック:企業の社会的責任

アテネ裁判所は、スパイウェアメーカーのインテレクサに連なる4人を、私的な通信システム・データへの違法アクセス、およびプライバシー・データ保護法違反で有罪判決を言い渡した。

この裁判は、大規模な違法監視・盗聴に関するものだ。ギリシャを揺るがした「プレデターゲート」と呼ばれるこのスキャンダルから約4年たって、監視技術の乱用に関与した者たちへの責任追及がついに実現したかたちだ。この画期的な判決が、監視産業が処罰されない時代に終止符を打つ第一歩となることを期待したい。

事件は、2022年3月、ジャーナリストのタナシス・クカキスさんが、自分の携帯電話が非常に侵入性の高いスパイウェア「プレデター」に感染しており、ギリシャ国家情報機関によって盗聴されていたことに気づいたことで発覚した。4カ月後、野党PASOK-KINALのニコス・アンドロウラキス党首も、欧州議会議員を務めていた間に、自分の携帯電話がプレデターによって標的にされていたことを発見した。

その後、数多くの疑惑と市民の怒りの声が沸き上がり、議会調査と刑事捜査が行われた。2024年7月、最高裁判所は、情報機関と政府高官による不正行為はなかったと判断した。

2026年2月26日、アテネの裁判所は、元イスラエル諜報員でインテレクサの創設者タル・ディリアン被告、そのビジネスパートナーであるサラ・ハムー被告、元インテレクサ副管理者兼株主のフェリックス・ビツィオス被告、プレデター調達に関与したとされる企業クリエルのオーナー、ヤニス・ラブラノス被告の4人に対し、それぞれ126年8カ月の拘禁刑を言い渡した。ただし判決は控訴審待ちのため執行猶予中だ。検察官は、外国の国家機関との協力の可能性を理由に、彼らと他の8人に対するスパイ容疑での捜査と、本件に関与した可能性のあるその他の人物に対する捜査を求めている。

アムネスティ・インターナショナルをはじめとする諸団体は、インテレクサの製品が世界中のジャーナリスト、活動家、学者、政治家に対する露骨な攻撃に利用されてきたことを繰り返し明らかにしてきた

プレデターを購入・使用した事実を一貫して否定してきたギリシャ政府の役割については疑問が残る。透明性は説明責任の重要な要素であり、この技術の違法使用による人権侵害の多くの被害者に対する救済も、同様だ。

アムネスティ国際ニュース
2026年2月26日

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