- 2026年7月30日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:パキスタン
- トピック:表現の自由

ジャンムー・カシミール地域のうちパキスタンが支配するラワラコットで、地方選挙初日に治安部隊が抗議者に対して死者を出すような武力を行使したと報じられた。
7月27日、ラワラコットで暴力事件が発生したほか、コトリでも、対立する政党の支持者同士の衝突の中で、政治活動家1名が殺害されたという。パキスタンが実効支配するジャンムー・カシミール地域の人びとの経済的・政治的権利の実現を求める草の根運動「ジャンムー・カシミール合同アワミ行動委員会(JAAC)」によると、治安部隊が抗議者に向けて発砲した結果、19名が死亡し、数十名が負傷した。 メディア各社は、死傷者が数名出たと報じているが、具体的な数字は明らかにしておらず、一方、警察は警官2名が負傷したと報告している。ジャンムー・カシミールでは、6月5日以降、モバイル回線が停止されたままである。
ラワラコットから寄せられている憂慮すべき報告は、ジャンムー・カシミールでの抗議者に対するパキスタン当局の長年にわたる違法な暴力がいまも繰り返されていることを示す。治安部隊による抗議者への武力行使について、迅速かつ独立した、透明性のある調査が行われる必要がある。インターネットや携帯電話サービスの遮断が続いている限り、現地の状況の全容を独立して検証することは著しく妨げられる。アムネスティはパキスタン当局に対し、すべての通信を復旧させ、メディアや独立した監視団の同地域への立ち入りを許可するよう強く求める。
今回の選挙をめぐる緊張は、2026年6月5日にJAACがアザド・ジャンムー・カシミール反テロリズム法に基づき非合法組織と指定されたことによってさらに高まっている。アムネスティは、パキスタン当局に対し、この禁止措置を解除し、JAACのメンバーや支持者の声を封じ不当に拘束するために反テロリズム法を悪用することをやめるよう、繰り返し求めてきた。JAACに対する禁止措置を、抗議者に対して致命的な暴力を振るう口実として用いてはならない。
背景情報
選挙を控えて、メディアは、少なくとも40人が死亡したと報じており、そのうち34人は抗議参加者、6人は警察官および準軍事組織の要員であった。
アムネスティ国際ニュース
2026年7月28日
英語のニュースを読む
関連ニュースリリース
- 2026年6月10日 [国際事務局発表ニュース]
パキスタン:ジャンムー・カシミールでの弾圧激化 抗議運動をテロ指定 - 2025年6月26日 [国際事務局発表ニュース]
パキスタン:カイバル・パハトゥンクワ州でドローン攻撃多発 民間人の命がなおざりに - 2025年2月 4日 [国際事務局発表ニュース]
パキスタン:改正法案 ソーシャルメディアでの表現の自由を大幅に制限 - 2023年12月12日 [国際事務局発表ニュース]
パキスタン:繰り返される「名誉殺人」 殺害を命じる部族評議会を解体せよ - 2023年8月31日 [国際事務局発表ニュース]
パキスタン:少数派キリスト教徒の保護を



