- 2026年8月 7日
- [国際事務局発表ニュース]
- 国・地域:パキスタン
- トピック:

イムラン・カーン元首相の拘禁が3年目を迎えた。この3年間、パキスタン当局はカーン元首相に公正な裁判を受けさせず、長期にわたって独房に収容してきた。また、医療も面会権も制限している。8カ月以上も家族との面会を許されておらず、視力は著しく低下していると報じられている。同氏と妻のブシュラ・ビビ・カーンさんの両名は、2025年12月以降、弁護士との定期的な面会も認められていない。
アムネスティは、パキスタン当局に対し、カーン元首相夫妻が家族や弁護士と無条件に面会できるよう強く求める。そして、適切な医療が受けられるよう保障し、違法な独房拘禁は直ちに終わらせるべきだ。
また、カーン元首相が立ち上げたパキスタン正義党(パキスタン・テヘレーク・エ・インサフ:PTI)のメンバーや支持者、同氏の逮捕・収監に抗議する人びとに対する違法で不当な弾圧が繰り返されるようなことがあってはならない。
背景情報
イムラン・カーンさん(72歳)は2018年にパキスタンの首相に選出されたが、2022年4月、議会による不信任決議を受けて失脚した。それ以来、同氏が率いていたパキスタン正義党は、政治活動において厳しい制限に直面し、2024年の総選挙への参加も禁止された。イムラン・カーンさんは2023年5月9日に逮捕され、これに対する大規模抗議デモが全国で巻き起こった。その後、同年8月5日に再び逮捕され、それ以来勾留されている。パキスタン正義党の主要メンバーや支持者たちは、2023年5月9日と2024年11月26日の抗議デモの後、大規模かつ恣意的な逮捕の対象となった。多くは反テロリズム容疑で勾留されたままであり、85人が軍事裁判所によって有罪判決を受けている。
2024年、アムネスティは分析を行い、カーン元首相に対する訴追について、その収監は違法であり、政治的な動機によるものであると結論づけた。その後、2025年1月、には、国家機密漏洩の容疑とブシュラ・ビビさんとの結婚をめぐる容疑(再婚禁止期間違反)で無罪判決を受けている。一方、汚職疑惑では有罪となり、14年の刑期を服役中である。ブシュラ・ビビ・カーンさんも同事件で7年の刑を言い渡されている。2025年12月、2人は国家元首として受け取った公式贈答品を不正に売却したとして、さらに17年の禁錮刑を言い渡された。
2025年12月、拷問に関する国連特別報告者は、2人の拘禁状況が国際的な規範や基準を満たしていないとの懸念を表明した。2024年、国連恣意的拘禁問題作業部会は、イムラン・カーンさんの拘禁が恣意的であり、国際人権法に違反していると結論づけている。
アムネスティ国際ニュース
2026年8月4日
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