アフリカ地域:紛争ダイヤモンドはまだ消えない

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2007年1月25日
[国際事務局発表ニュース]
国・地域:アフリカ地域
トピック:地域紛争
紛争ダイヤモンド―あるいは、「血塗られたダイヤモンド」―は、紛争、内戦、そして人権侵害を支えている。アフリカで、何百万もの死者と避難民を出した近年の紛争を資金面で支えたのは紛争ダイヤモンドである。紛争中、ダイヤモンドの違法取引によって生じた数十億ドルに上る利益は、軍指導者や武装勢力が武器を購入する費用として使われた。ダイヤモンドに煽られたアンゴラやコンゴ民主共和国、リベリア、シエラレオネの紛争で死亡した人びとの数は、370万にもおよぶとされている。

アンゴラとシエラレオネでの戦争がついに終結し、コンゴ民主共和国での紛争が鎮静化する一方、紛争ダイヤモンドの問題は未だ解決していない。

キンバリー・プロセス認証制度(KPCS)と呼ばれる国際的なダイヤモンドの認証制度が2003年に確立されたにも関わらず、コートジボワールの紛争ダイヤモンドはガーナを通じて合法的なダイヤモンド市場へと入り込んでいる。シエラレオネの残虐な紛争が示すように、少量の紛争ダイヤモンドでさえ国家に大損害をもたらすことができる。1991年から2002年の間に5万人以上の人びとが殺害され、200万人以上の人が国内で避難するかまたは難民となり、何千もの人びとが手足を切断され、強かんされ、拷問された。今日、シエラレオネはまだ紛争からの復興途上にある。

映画「ブラッド・ダイヤモンド」の公開は、まさにこの時期に、政府とダイヤモンド業界が、紛争ダイヤモンドを市場に混入させないよう保障しなければならないということを、再認識させるものである。

ワーナー・ブラザーズ映画「ブラッド・ダイヤモンド」について

1990年代にシエラレオネを包み込んだ混沌と内乱を背景とした「ブラッド・ダイヤモンド」は、南アフリカで育った元傭兵ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)とメンデ人漁師ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)の物語である。両者ともにアフリカ人であるが、彼らの生い立ちや置かれた状況はまったく異なっていた。彼らの生活を一変させる貴重なピンク・ダイヤモンドを取り戻す旅が彼らの運命を結びつけるまでは。密輸で捕まり、獄中にあったアーチャーは、家族から引き離されダイヤモンド採掘場で強制的に働かされていたソロモンが、極めて貴重な宝石を見つけ出して隠した、ということを知った。米国人ジャーナリストで、アーチャーとの深まる結びつきの中でその固い理想主義が和らいでいくマディー・ボウエン(ジェニファー・コネリー)の助けを借りて、2人の男は反政府勢力の支配する地域を通りぬける危険な旅に乗り出すことになる。その旅は、価値あるダイヤモンドを探すだけでなく、思いもかけない機会をアーチャーに与えることとなった。ソロモンの最愛の息子を取り戻す手助けだ。ソロモンの息子は、反政府組織に誘拐され強制的に子ども兵士にされていた。

「ブラッド・ダイヤモンド」はレオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリーが演じ、エドワード・ズウィックが監督。脚本チャールズ・レビット。原案チャールズ・レビット、C.ゲイビー・ミッチェル。ポーラ・ワインスタイン、マーシャル・ハースコビッツ、エドワード・ズウィック、グレアム・キング、ジリアン・ゴーフィル製作。レン・アーマート、ベンジャミン・ワイスブレン、ケビン・デラノイ製作総指揮。

AI Index: POL 30/002/2007
2007年1月25日
 

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